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2011/12/5
最終回。感想とこれからと
運用会社日本株トレーダー 鰊
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ジョイント・コーポレーションと連鎖倒産
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
09年6月1日
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GWから早くも一ヶ月。ボーナス支給日が見えてきたはずが一向にテンションが上がらない鰊です。どこまで減るのか戦々恐々せざるを得ないのが本音。
さてさて、金曜日に飛び込んできたジョイント・コーポレーションの破綻。
ケネディクスやダヴィンチといった新興不動産会社は2009年3月に大底を打ってから、やや波がありながらも一本調子に上昇してきただけにこのタイミングはやや意外感がありました。
ケネディクスの5倍には及びませんが、ジョイントの株価も3月から3倍まで上昇しております。それだけマーケットから評価されていたということ。
まあ、あれだけ政府が不動産業界をバックアップするとぶち上げている以上、極端な動きになるのはやむなしなのかもしれませんが。
ちなみにジョイントといえばオリックスの支援を受けており、一般的には勝ち組と認識されている企業です。分譲マンションの比率が高いことを考えればここまで生き残ったこと自体、高く評価されてもおかしくありません。
実際、この半年で分譲マンション会社がガタガタになったときでもジョイントは安定して広告を出し続けましたし、先行きの怪しい今後においては不動産管理会社としてフィービジネスで収益を稼ぐことを明言するなど、バランスの良い経営舵取りが注目されていました。
では、なぜオリックスは救いの手を伸べなかったのか?
まず、ジョイントによろしくない噂が多くあったことも事実です。
リゾートマンションであるアデニウム熱海は最悪のタイミングで売り出した上に、訴訟関連のグレーな話も尽きませんでした。
都心のマンションもずっと在庫を抱えたままで、オリックス傘下の大京がかなり思い切って損切りしたのに対し、方向性が定まらないままでした。
竣工間近のオフィスはかなり厳しい立地であり、稼働率が懸念されておりました。この点についてはどこの新興不動産会社も抱えている懸念です。
ジョイントはオリックス傘下だから大丈夫という話は良く聞きましたが、オリックス自体がオリックス不動産、大京を抱えているだけに、ジョイントをどう活かすのか良く分からないのが個人的な本音でした。
そして、もっとも致命的だった話は昨年末には業界内で知れ渡っていた「オリックスはジョイントを見限る」というものです。
オリックス自体が公的資金申請するという日経記事が出てしまうように体力が削られている上に、3月末決算で十分な株式評価損を計上しております。どうせ公的資金を申請するなら出せる膿は全部出してしまいたい、オリックスにはそういう考えもあるのかもしれません。
では、ジョイント・コーポレーションの破綻は連鎖する可能性があるのか?
オリックスが「資金の出し手」としての機能を持っている以上、オリックスの判断基準次第ではもっとバタバタ倒れる可能性もあります。
特に銀行よりもリスクを取って貸し付けるオリックスからすると(判断基準の引き締めは今更の話ではないにしても)、今回のジョイントの話をきっかけに締め付けを厳しくすることはありえない話ではなく。
正直、これはオリックスのジョイント切りを「膿み出し」と見るのか、それこそ「余裕のなさ」なのかどちらに判断するかに左右されます。
個人的には、まだ「膿み出し」のレベルではないかと思っております。
というのも年後半に官民ファンドが予定されている中で、連鎖倒産が発生することを役所が認めないでしょう。日本政策投資銀行に金を出させればいいことです。
また、ジョイントの破綻が「2009年6月の資金繰り」をきっかけとしたものである以上、オリックスがジョイントから資金を吸い上げたわけでもなさそうです。
となると、今回の破綻はオリックスにとっては「ジョイントの再生を頑張ってみたけど、潤沢な資金供給で延命する以外の方法はなさそうだし、手を引く」というのがオリックスの判断だったのではないかと。
以上を考えるとジョイントの物件施工を担当していたゼネコン以外には影響はあまりないのかなと。
とはいえ、他の新興不動産会社の破綻はまだ十分起きると思っています。
負の遺産の一掃、メガバンクのバックアップ、質の高い将来像、この3つを示せない会社は長くは持たないでしょう。
年末から言っていることですが、今のところこの3つを示せたのはケネディクスくらいというのが個人的な考えですが、どうなることやら。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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