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2011/12/5
最終回。感想とこれからと
運用会社日本株トレーダー 鰊


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  新生銀行とあおぞら銀行の合併、REITへの影響は?

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
  09年7月6日
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皆さん、こんばんは。鰊です。

今年も半分が過ぎましたが、年初の計画通りに進んでおりますでしょうか?
個人的には7月に待望のクロアチア旅行が控えており、面倒なことはそれからで良いかと…。

さてさて、昨年末から何度も報じられておりましたが、ついに新生銀行とあおぞら銀行の合併が正式リリースされました。

まあ、あそこまで事前に報道されておきながら、事実無根ということは考えられず、マーケットが求めた+αの情報もなかったせいもあり、材料出尽くし売り先行といった形になりました。

やや話が逸れますが、材料出尽くしといえば、ケネディクスによるKDX豊洲グランスクエアの売却も株価はほとんど反応なし。

建前上はケネディクス最大の爆弾であった当物件の売却であり、あの立地の物件をリーシングアップさせたケネディクスの能力を評価する声も含めて、この売却はもっと評価されてもおかしくないはずです。

にも関わらず、まったく株価が上昇しなかったということは全て織り込み済だったということ。あくまで噂ベースですが、豊洲の物件は一件落着という話は前々から流れておりましたし、今更感が強かったのでしょう。

しかし、このニュースでこれ見よがしに売った人は勇気あるなあと。

それはさておき、新生銀行とあおぞら銀行の合併でもっとも懸念されるのは、やはりREITのリファイナンス。

官民ファンドが「何でもかんでも応じるわけではない」と言っている以上、格付が低い企業のリファイナンスは既存レンダー頼みの側面が強いのですが、いわゆる信用力の低い中小型REITに多く貸している(しかも重複している)新生銀行とあおぞら銀行の動向が注目されます。

というのも、たとえば現時点でそれぞれの銀行が信用力の高くない企業に50億円貸すことは、 可能であっても、合併して規模が2倍になったからといって同じ企業に100億円貸せるかといえば難しい。

メガバンクとして支えなければならない立場であるならまだしも、3、4番手銀行としての立場で参加している以上、過度のリスクをとる必要はないし、合併する場合は「1つの3、4番手銀行として参加したい。リスクは他の非メインバンクと同様程度」というのが本音でしょう。

そもそも合併する時点である程度の事業整理を行うわけで、その過程で信用力の低い企業への貸付残高を減らさざるを得ない。FCレジデンシャルのようにあおぞら銀行しかレンダーがいない場合はともかく、それ以外については…。

まあ、正直な話、現時点では当事者である融資担当者でさえ何も具体的な話を決めていないのが現状でしょうが、それでも現時点の信用格付が低いREITの状況を整理しておく必要がありそうです。

この点は長くなりそうなので、水曜あたりのメルマガで。

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
メールはこちら ⇒ nishin-for-t-ipo@hotmail.co.jp


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