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2011/12/5
最終回。感想とこれからと
運用会社日本株トレーダー 鰊


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  ブルベア雑談2010

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
  2010年1月4日
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ブル: もう一年経ちましたか。
ベア: ここまで早いと時空的に時間の流れが速くなっている気がしてしょうがない。
ブル: 4連休は初詣すら行けなかった。
ベア: まああれだけ飲んだくれていればね。
ブル: 昨年が忙しくなかったせいか、明日の心配もせずに飲めたのは久々な気がする。
ベア: 「あさ開」「醸し人九平次」美味かった…。
   
ブル: しかし、ライスボウルのオープニングに若田宇宙飛行士が出てくるとは。
ベア: アメフトがメジャーなスポーツになるまであと一歩ですかね。
ブル: この原稿を1月3日の夜21時に書いているのがバレバレですが、わざわざコイントスのためのコインを宇宙に持って行ってもらうとはJAFAも宣伝が上手くなったなあ。
   
ブル: さてさて、今年の見通しですが。
ベア: やはり「二番底」をどう考えるか。久々に日経新聞と「被った!」と思ったが仕方ない。
ブル: 底を見るあたり既にネガティブな方向を向いてますな。
ブル: 2009年の後半は狭いレンジで行ったり来たり。気持ち悪さが残ったまま最後にスルスルっという感じだった。
ベア: 年末はJTとか一部の銘柄は強烈な印象だったけど、全体的には上に抜けた感じはないね。
ブル: 2番底、2番底と言いながら2010年を迎えた株式市場だけに、そこに注目が集まるのは仕方ない。
   
ベア: とりあえず昨年を振り返ると。
ブル: 新興市場が典型的な例だけど、2009年を通して期待先行でファンダメンタルズが付いてこない銘柄多かった。
ベア: 期待できるシナリオを描けても、想定のボトムまでしか業績が伸びない。
ブル: 信用リスクの払拭と業績の底入れがごちゃまぜに評価されてしまったところもあるけど、企業が保守的に予想して、赤字だけは避けようと不要な在庫だけは避けようと保守的に経営している中でポジティブサプライズはなかなか出ない。
ベア: 四半期決算で一喜一憂する機関投資家が多いからね…。
ブル: 不動産なんか典型的な例だね。2009年3月に破綻リスクが急激に高まった後の急激な戻り。ここ数年のバブルを考えると、企業の収益水準をどこに置くか悩ましい。
ベア: 手堅い運用しているなあと思っていると、勝手に株価が上昇していってズドンと梯子を外されることも多かった。
ブル: 今年の動きはどんなもんだろうね?昨年は7000円から11000円までじっくり戻って、その後ゆっくりと9000円まで下げてそこから11000円。
ベア: ざっくりした感じでは11000円の壁が意識されるのは間違いない。
ブル: 11000円の根拠は?と聞かれると悩ましいけども、チャート的にもう一段上昇する余力は十分である一方、その次の調整の値幅、タイミングが不透明。その点を考えると、上値を意識する展開にならざるを得ないのかなあと。
ベア: 値幅としては小さいけども8月から11月までの上値の重い展開はさすがに焦れたね。
ブル: そう考えると楽観的に見る材料はほとんどない。国内のマクロ環境は良くなる要因は特にないけど成長期待がなければないで「耐える時期」と割り切ることで何とか乗り越えられる。
ベア: 企業経営者からすると「そう簡単に言うなよ」と思われるかもしれないが、2007年〜2008年にあれだけアグレッシブな経営を行った反動も一巡しつつあるし、ファンダメンタルズは比較的安定するんじゃないかなと。
ブル: 2004年以降は「あの不況で日本企業は筋肉質になった」と散々言われてたけど、今回はどうなんだろう。
ベア: この不況の後の世界?2004年の回復期と同じ企業が同じように好調になるんじゃないかな。
ブル: あの頃と比べると重厚長大産業がダメ出しされているわけでもないし、ネット産業が明るく見られているわけでもない。
   
ベア: で、見通しは?
ブル: 俺ブルだもんなあ。底堅さが過度に期待される形で年明けから3月に11500円。9000円まで調整して年末に12000円程度。ただ、グローバル景気が想像以上に強いことが前提であり、数字でしっかり確認できた場合は13000円もありといったところ。
ベア: 14000円から8000円はある意味空白地帯だから、短期的なしこりが取れた場合のスピードが測りにくいよね。
ブル: ここ半年間はボラティリティが小さかったから14000円のイメージができない。8000円もあのときの恐怖感が再来するかと言えばノーかなあと。
ベア: 増資も考えると春先の上昇は相当重たいよね。守りの増資がマーケットに好感されると思えない。お金がジャブジャブしているので信用リスクは怖くないけど、3月にかけて8500円まで下げてそこから9000円〜11000円を行ったり来たりで終わってしまいそうな。
   
ブル: 多くの個人投資家にとって悩ましいのは、安いところで仕込んで利が乗っている海外株だろうね。
ベア: 日本株は利食ってもまた買えるけど、海外株は今手放すといつ買えるか分からないからね。
ブル: ブラジルや中国は上場ETFがあるので投資家も多いはず。
ベア: 正直な話、こればっかりは良くわからない。
ブル: 同じBRICSでもロシアだけが出遅れる理由は何となく分かるけど。
ベア: 慣れ親しんでいる不動産業界に比べると目隠しに等しいのが本音。
ブル: とにかく安いところでしか手を出さないに限るのかなあ。
   
ベア: 今年のおすすめ銘柄ってある。
ブル: 株価のレンジが大きく動かないと考えるならREITは面白いと思うかな。
ベア: 利回り7%、財閥系であれば確かに堅い。
ブル: どこまで利ザヤを抜けるかと言うと難しいけど、ユナイテッド・アーバン、MID、東急REITは配当落ち狙いかな。
ベア: 東急REITは一口50万円なのに1月の配当は6万円超えてくるわけで荒れるだろうねえ。
   
ブル: 何はともあれ。
ベア: 今年も何とぞお願い致します。


某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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