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「日銀のREIT買い入れ!!」
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん) |
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2010年11月1日 |
みなさん、こんばんは。日本シリーズ始まりましたね。
冒頭の挨拶ネタが季節か野球しかない鰊です。
会社ではまったく話さないのに不思議なものです。
さて、本当にやるのか?金額どうするの?と思われていた日銀によるREIT買取の詳細が明らかになりました。
来年末までに500億円。対象銘柄は未定ですが、ダブルA格に限らず独自の基準で定めるとのこと。
10月上旬に5000億円分のETF及びREITを買い入れるとリリースして以来、詳細が見えなかったものの、これで一段落といったところでしょうか。
為替操作はともかく、エクイティについては銀行等保有株式取得機構のような事例はあっても、日銀の判断で買い入れるということがなく、いくらでもシナリオを想定できただけに厄介な問題でした。
日銀決定会合の前日はそれはもう様々な噂が飛び交っていて、2000億円で決まりらしい、と明言していたアナリストもいたとかいないとか。
証券会社も自己ポジションで買っているらしい、とまで言われてましたし。
個人的には、「1000億円でも時価総額の3%以上ですからねー、時間軸は分かりませんが、そんなに買わないと思いますよー、規模やニーズから言えばETFの方が「持ちたくないけど保有している」投資家は多いのでそっちじゃないですかねー」というスタンスだったので、まあ想定の範囲内。
ただ、その一方で、
「ETFを5000億円買ってもインパクト少ないし、それだったらREITにどかんと突っ込むのかな」
「投資法人債の買い入れは格付で線引きしているが、それについては散々批判されたので、意外にREITの額は大きいかも」
「いや5%ルールは気にするだろうから時価総額の5%で1500億円というのが妥当な線と断言しておいた方が格好いいな」
とか悩んだのも事実です。
とはいえ、なんだかんだ言っても日銀は無用なインパクトは回避するだろうし、可もなく不可もなくという着地なんだろうな、というのが本音ではありましたが。
ちなみにニュース自体はポジティブだと思います。利回り人気で底値が固まってきたJ-REIT市場ではありますが、ファンダメンタルズが反転したわけではなく、900ptまでは下げてもおかしくない状況だっただけに、日銀の買いは心強い支えです。
コンスタントに買えば月々40億円ちょっと。2011年10月末が終わって、500億円丸々残すと大変なことになりますから、安定的な買いは期待できると思います。
日銀としても、例外的に手に入れた操作手法ですから、早いうちにインパクトを確認する上で、実行に入るはずです。
どの銘柄を買うのか、という点については、意外に日銀も勉強しているようで担当者レベルでは、NBFとJREだけ買っても意味がないことを重々承知しているとの噂です。
BBB格の投資法人債は買い入れないのに、BBB格のエクイティは買うという矛盾はありますが、まあ、それはそれ、狙いが違うということなんでしょう。
「小さく産んで大きく育てる」(追加もありうる)みたいなことも言ってるようですし。
裏をついて、REITに500億円、REITのETFに4500億円とかだと面白いなと思うのですが。。。
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某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
メールはこちら ⇒ nishin-for-t-ipo@hotmail.co.jp
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