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2011/12/5
最終回。感想とこれからと
運用会社日本株トレーダー 鰊


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  ブル・ベア雑談2011「日本株とJ-REITの行方」

運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
  2011年1月18日
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ブル: 明けましておめでとうございます!
ベア: 今年もよろしくお願いします。
ブル: 給料あがらんしなー、やってられんというのが本音だが。
ベア: 終わってみれば去年は良い年だったけど、余裕のある金融機関なんてないだろうしね。。
   
ブル: さて、正直な話、今は株式市場を語るにはとても難しい状況です。
ベア: ファンダメンタルズはそこそこ堅調に見えるが、ここ数カ月のマーケットも一方通行なので、どこまで材料を織り込んでいるのか測りかねる。
   
ブル: 下げらしい下げがないので基本は強気なマーケットなのだろうけどその割には伸び悩んでいる。
ベア: 思い出したかのように「二番底の懸念なし」みたいな意見も出るが、どこまで追いかけていいのか悩ましい。
ブル: 昨年は9,000円前後で「買うには怖くない」シチュエーションもあったが今は「次の調整局面で買おう」と考えてしまうね。
ベア: 最悪期は脱したという手ごたえはあっても、直感的に割安とは思えない。
ブル: 為替もドル円がレンジ相場。80円を割れても長くは続かないと思ってはいても年間10円くらいブレるのが為替なので、二の足を踏む。
ベア: ショートセル専門のファンドマネージャーはどんな風に見ているのだろうね?
ブル: ロングオンリーだと買う→売るの流れありきなので、ちょっと目線が変わるよね。
   
ベア: 世界の情勢も安定というよりは、動きが出ている。
ブル: ユーロはなんとか落ち着きを取り戻しつつあるようだけど、しばらく時間が必要かな。
ベア: 通貨と財政の問題だけど片付けるか、ファンダメンタルズまで影響があると考えるか。
ブル: ありきたりな言い方だが、グローバル化というのはミクロの視点からはとても分析しにくい。
   
ベア: 情勢と言う意味ではチュニジアはびっくりしたね。
ブル: 全土に非常事態宣言が発令。日本の外務省からは「渡航の延期」「退避の可能性を検討」とリリースが出ている。
ベア: チュニジアと言えばヨーロッパでも著名なリゾート地。政治、経済は比較的安定していると思っていたけど。
ブル: 日経ヴェリタスの国債か何かのランキングでは日本よりも上位だった記憶がある。具体的なテーマは忘れたけど。
ベア: それが今やあんなことに。
ブル: 昨年に旅行してからまだ半年も経ってないのに。。
ベア: ニュースで暴動が起きてたところは、たぶん宿泊ホテルの目の前だよな。。
ブル: まあ、どこも似たような景色なんで断言はできないけれど
ベア: 色々とバランスのおかしい国だとは思っていたが、8年前からあんな感じだったしなあ。
ブル: 20年超の独裁があんな形で終わるのか。。
   
ベア: で、東証REIT指数も昨年を振り返ってみれば、900ポイント前後はどこを見てもお買い得だった。
ブル: そう。ファイナンスやファンダメンタルズの不安があると言っても、あの利回りなら全然怖くなかった。
ベア: 夏まではオフィスの稼働率悪化や不動産業の停滞という要因はあったけど、年率6%とか7%てのが普通の状態。アドバンス・レジデンスの公募時の利回りは7.8%まで上昇した。
   
ブル: どう見ても安いのに「まだ十分下げ切ったとは言えない」という専門家もいたからね。投資ってのは本当に難しい。
ベア: アドバンス・レジデンスはもっとすんなり上がると思ったけど、国内の金融機関も二の足を踏んだところが多かったね。
ブル: 説明責任という意味ではちょっと難しい面があったことも事実。個人的には、アドバンス・レジデンスだけ保有しおけば良いんじゃないかと思ったが、さすがに笑われた。
   
ベア: ただ、不動産業はお金が流れだすと回復するのも早いね。
ブル: 本当に早い。春くらいから胎動はあったけど、今はマーケットの隅々まで資金が行きわたっている印象。
ベア: 元々、担保ありきで金融機関にとって計算しやすいビジネスだからね。
ブル: とはいえ、分譲マンションの広告みていると中途半端な立地に、まったく設計にお金かけてないようなものも散見される。現物は見てないけど、「そのレベルにまで資金が付くようになっているのか」とちょっと心配になる。
ベア: 賃貸マンション、分譲マンション、オフィス賃貸、開発プロジェクト等々の中で一番稼ぎやすいところから盛り上がるものだけど、なんか業界全体が盛り上がるというよりは局地的に盛り上がっている雰囲気。
ブル: 悪い分野も色々な数字を見ると下げ止まっているのだけど、現場の反応だけで見ると回復の目途が立たないばかりか、小休止しているだけで予断を許さないような危機感もあったり。
   
ベア: 長い目で見れば、投資するのに悪い状態ではないのだけど、ある程度は織り込まれてしまってるかな?
ブル: J-REITについて言えば、日銀の買入と投信の人気で、価格の水準感がよくわからないことになった。
ベア: と、言うと?
ブル: ゆっくり材料を織り込むうちは、市場の細かいニュースに一喜一憂するので、織り込み具合が何となく把握できるのだけど、ここまで急だとちょっとね。
ベア: いまは悪い材料が出てもほとんど反応しないね。
ブル: うん。良い材料が出ても、きれいに反応しているわけではないしね。
ベア: 待ちですかね?
ブル: ポジションを持っている人は含み益があるだろうから動く必要はないし、ポジションを持ってない人は5%の利回りを取りに行くくらいなら、5%下がるのを待った方が精神的には楽なんじゃ?
ベア: 配当利回り7%だと10年ちょっとで元本回収できる計算だけど、4%だと18年。黙って寝かせるにしても半分回収まので期間が5年と9年では倍近く異なるわけだからね。
   
ブル: 何にせよ、今年も5%は過ぎてしまったわけですが、
ベア: 今年もよろしくお願いします。


某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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