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GWの景気は好さそう。でも、夏休みは?
運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん) |
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2011年5月2日 |
最長10日のGW、皆様いかがお過ごしでしょうか?
東京に限らず、リゾート関連の施設は4月中旬まではほとんど予約が入らずどうなることかと懸念されたようですが、その後は「料金を下げるかどうか悩んでいたら、前年くらいまでは埋まってしまった」という声がいくつか聞こえております。
一休.comが対象とするような高級ホテルでは30%、40%といった割引が当たり前になされておりますが、温泉や観光地では徐々に震災後の極端な動きは薄れているように感じます。
私自身も、「マーケットが大きく動くかもしれないからどうするかなあ」と悩みつつ、旅行代理店のサイトを見て回っていたものの、いわゆるGW価格から大きく下がらなかったいこともあり、溜まっていた本を消化することに決めました。
その分、毎晩のように家族で外食しておりますが、金曜日の神楽坂、土曜日の築地は「いつもの人混み」と言って差し支えないレベル。築地の場内で鮨を食べるのは久し振りだったのですが、人混みとはほとんど縁のなかったはずの贔屓の店もびっちり1時間待ち。
地震直後は「絶対に貝類は食べたくない」と言っていたうちの家族も平気な顔をして赤貝、アワビ(高いのを…)を食べているので、やっと精神面でも「原発慣れ」というところでしょうか。
とはいえ、店員さんと話をすると「まだまだ。ダメなときは本当にダメな日がある」とのことですし、REIT関連の方と話をしていても「自粛ムードの反動という面もある。一息ついたのは事実だが、夏休みは白紙状態。特に企業や修学旅行の動向がまったく読めないし、どのレベルに落ち着くのかまだ全然手ごたえがない」と弱気です。
こういった不安感がサービスの向上に繋がり、それと並行して民間のセンチメントも戻れば、上手くお金が回転し始めるのでしょうが、リーマンショック、新型インフル等を乗り越えたサービス業は良くいえば筋肉質、逆にいうと余裕がほとんどないのが実態だと思います。
上述のREIT関連の方も「昨年から業績が持ち直し、給与水準もある程度戻しつつあったところ。
今後の経営方針はどちらに舵を切るか悩んでいる」とのことでした。
正直なところ、私自身も「今年の夏はどうやって働いているか」の具体的なイメージを持てません。
社内でも在宅勤務や部署の分散といった話が出ており、アナリストはもちろん、ファンドマネージャーやトレーダーなんかは「どこで働いてもそれほど影響が出ない」面を持っております。
そんな中、自粛ムードが和らいできたとはいえ、夏休みの予定を立てられるかと言えば、予算の面でも、スケジュールの面でも難しい。節電で仕事が減るかもしれないし、移転で逆にバタバタするかもしれない。夏休みのことを考える余裕はないかもなあと。
3ヶ月後の自分も想像できないのに経済の状況なんてわかるわけがない、と言えたら楽なのになあ。なんて。
ちなみにGW中に読破する予定の本は、暗号解読、フェルマーの定理、宇宙創成のサイモン・シン三部作。
「面白すぎて読むのがもったいなくなる」タイプの本なので途中で止めてしまうかもしれませんが。 |
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
メールはこちら ⇒ nishin-for-t-ipo@hotmail.co.jp |
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