東京IPOメールマガジン読者の皆様へ
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
まずは、皆様にお知らせです。
今年は、4月上旬をめどに東京IPOサイトのデザイン・会員用有料コンテンツを一新する予定でございます。有料会員コンテンツは、現在の2種類から3種類に分ける予定です。特に、個人投資家の皆様がPOST−IPO銘柄に投資する際に有効な内容にしたいと考えております。また、上場前の企業の経営陣の方々も証券会社との各種ネゴシエーションに使えるデータも取り揃えます。投資家と発行体(上場準備企業)のどちらにもお使いいただけるコンテンツになります。4月のIR会社説明会でお披露目させていただきますので、ご期待ください。
また、個人投資家の皆様を対象としましたIR会社説明会も昨年どおり東京におきましては毎月開催の予定でございます。昨年の11月に第1回目を開催いたしました大阪につきましては、今年は2月を第1回目として3ヶ月に1度の開催を計画中です。
最後に、メルマガのコラム執筆者ですが、今月から大阪でIR支援会社の代表を務めていらっしゃるKCR総研の金田洋次郎氏が登場します。大阪企業の経営者の価値観などにも触れていただき、東京とは違った視点で投資のヒントを提供していただけると期待しております。
さて、年末年始の休み中に今年のIPO市場の動きについてあれこれと考えようと思ったのですが、難しいことは専門家に任せることにしました。
ここから先は、筆者の年初の雑感です。結論はあるようでないのですが、お時間のある方はお読みいただければ幸いです。
まず、年末年始のテレビを見て印象に残ったことからいくつかピックアップしました。
@年末のレコード大賞に浜崎あゆみが3度目の受賞。年間214万枚を売り上げたSMAPの「世界に一つだけの花」はレコード大賞を辞退したとも言われているが、NHKの紅白歌合戦ではオオトリを務めた。No1でなくてOnly
Oneでいいという個を重んじる時代に相応しい幕締め。
Aウィーンフィルのニューイヤーコンサートにてリカルド・ムゥティ(Riccar do Muti)が三度目の指揮。例年アンコールの最初に指揮者が簡単な挨拶をするが、場所柄ドイツ語で話すところを、リカルドは英語で延々と話した。内容は世界で起こっている戦いに対する憂いに対して音楽で癒したい。全世界に放送されていることを前提にした、英語で戦争についての私見を唱えるという異例の出来事。
B年初のNHKの番組でノーベル賞学者であるMIT利根川教授の言葉、個人として目標を持った人がHAPPYになる。会社や所属する組織が目標を与えてくれない時代の到来を予言。
どうやら、世界的に見て、多用な価値観を受け入れる時代が到来したようです。十人十色の幸福があることを認めると同時に、自分の幸福は自分の価値観で決めるようになってきたように感じました。世の中は絶えず変化していますが、その変化は個々人の価値観に基づいた行動の集合体であるはずです。皆さんの日々の行動が世の中を変えていっていると言っても過言ではありません。
今年のIPO銘柄を見抜くポイントは、世の中の変化への対応を先取りしている事業だと考えます。変化の先取りは非常に難しい課題ではありますが、あとから考えると意外と身近な世界で使っているものにヒントがありそうです。昨年の例では、携帯電話関連でした。日常生活の中での自分の変化を良く観察してみると、そこにチャンスはありそうです。それと、もうひとつのポイントは、経営者が事業へのこだわりをもっている企業です。こちらは、定性的な側面を見ないといけないので非常に難しいのですが、最後は信念の強さが勝つ時代なのかもしれません。
昨年に引き続き、今年も投資家の皆さんにとって良い年になりますことをお祈り申し上げます。
東京IPO編集長 西堀敬 nishibori@tokyoipo.com
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