読者の皆様へ
明けましておめでとうございます。
東京IPO編集長の西堀でございます。
今日は元日からすでに五日目となりました。株式市場のほうは今日で二日目を
迎え、年初のご祝儀的な相場展開となっているのか欧米の株式市場へのキャッ
チアップ相場が続いているのかはわかりませんが、12月10日を境に上昇基調に
入り約1ヶ月が過ぎようとしています。
IPO市場のほうは、どうやら1月中は新規上場はなさそうです。2000年以降1月
にIPOがないのは今年が初めてとなります。年末のIPO銘柄の動きを見ています
と、年初第一号の銘柄が出てきていないので、どうしても年末にIPOした企業
に注目が行っているようです。
昨年10月以降のIPO企業の中には、公募価格割れの銘柄もちらほら見受けられ
ます。公募価格割れの背景はそれなりにあるはずですが、すでに公募価格の数
倍になっている銘柄よりは投資妙味がありそうです。この際、一度研究されて
みてはいかがでしょうか?
さて、今年のIPO市場ですが、昨年の175件よりも多くなるのではないかと予想
いたします。市場環境もありますが、それよりも株式市場での個人投資家のプ
レゼンスの大きさがIPO市場を活性化すると考えております。そのような個人
投資家の動きを背景として、中堅の証券会社のIPOへの取り組みが活発になっ
てきているのに加えて、ネット証券会社もIPO主幹事業務への参画を表明して
おりますます多くの企業が上場してくると考えられます。
また、証券取引所のほうもJASDAQが東証、大証と同じ機能を備え、市場間競争
が激化することも、IPO市場にとっては非常に大きな後押しとなるはずです。
但し、投資家にとって要注意事項は投資のチャンスとリスクは裏腹の関係にあ
るということです。
成長性の高い企業群を受け入れる新興市場は玉石混合で、成長を持続させるこ
とができる企業とそうでない企業の見分け方が重要となります。一方では、小
粒ながら成長よりも安定の域に入っている社歴の長い企業もIPOしてきており
ます。
成長性と安定性を良く見極めながらバランスよく投資することをお勧めいたし
ます。
今年もメルマガにおきましては、IPO企業のトップインタビューをはじめとし
て、ゲストコラムなども充実させていきたいと考えております。また、IR会社
説明会のほうも東京、大阪、名古屋での通常の説明会開催に加えて、嗜好を凝
らしたイベントも企画していきたと考えております。
今年も東京IPOをご愛顧いただきますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
東京IPO編集長 西堀敬 column@tokyoipo.com
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