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編集長のジャストフィーリング 〜またもや外国人投資家に有利な展開に〜

東京IPO編集長 西堀敬

7月の投資主体別売買動向を見ると外国人投資家が猛烈な勢いで日本株を買っている。8月に入っても昨日まで15日間連続で外国証券経由の注文動向は買い越しとなっている。

今年を振り返って円ドル為替レートのチャートを見てみると、この兆しはすでに7月上旬から現れていた。昨年末から年初にかけて外国人投資家の日本株の買い越し額が膨らんだのと、為替が円高に進んだのは偶然の一致ではないと考えるべきではなかろうか。

もう少し長いスパンで遡ると、2003年は年央から年末にかけて円高が進んでいる。1ドル=120円から106円まで円高となった。一方の日本株は日経平均で7,600円から11,000円まで上昇している。円ベースで計算すると44%の株価上昇であるが、そこに円高分を加味したドルベース計算だと63%上昇となる。

先週1週間だけをとってみても日経平均は11,670円から12,261円と5%の上昇であるが、ドルベースだと104ドルから112ドルと7.7%の上昇になる。外国人投資家が動くときは、必ずと言っていいほど為替のメリットも同時に享受していると言える。

では、今後の動向はどうなるだろうか。ドルベースの日経平均株価は2003年4月に底打ちした後、2004年4月に115ドルの高値を付け、その後はボックス圏で推移している。円ドルレートの水準が109円の半ばとすると日経平均株価が12,600円を抜いてくると新値を取ることになる。

ここのところ円安トレンドに終止符が打たれそうな雰囲気になってきておりドル投資も見合わせる向きが大勢を占めるようになってきている。一方で、外国人投資家の日本買いが一方通行となり、更なる円高によりドル建て日経平均株価は115ドルを突破するのは時間の問題となりそうである。

新値を取ると10%くらいはすぐに動いてしまうのが相場というものである。9月11日の衆議院選挙結果を気にせずに過ごせる8月いっぱいは超強気でもいいのではないだろうか。

時価総額の大きな国際優良銘柄は先週すでに大きく動いたが、IPO銘柄はここのところなりを潜めている。動いていないところにチャンスがあると考えるのは早計かもしれないが、外国人投資家の買いに乗じて先回りをしてみてはどうだろうか。

東京IPO編集長 西堀敬 column@tokyoipo.com

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