皆様、こんばんは。鰊です。
15日の週の新興市場は盆休みの個人投資家が活発に動く、という話がありましたが実際に底堅い展開が続いております。年前半の「テクニカル無用」のじり高基調を思い出させ、若干戸惑い気味です。
しかも今週からヘラクレスの5本値気配が停止され、ベストオファー・ビッドのみで売買しなければなりません。何だか波乱要因が増えてきました。
さて今回は、18日にウッドランド(4652)に起こったことを邪推してみようと思います。
この企業をご存知の方がどの位いらっしゃるのでしょうか?
数多あるシステムインテグレーターで突出する存在ではありませんが、業績や事業モデルよりも「村上ファンド」、上場廃止となった「アソシエント・テクノロジー」で有名な企業です。
もう少し詳しく説明すると、ウッドランドはアソシエントの元社長から上場廃止後に発行済株式の28.3%を買い取り、アソシエントを関連会社にしています。
そして、同じくアソシエントの株の約13%保有する村上ファンドはウッドランドの筆頭株主
(13.8%)。双方ともアソシエント大好きなわけです。
ここから本論ですが、18日にウッドランドの出来高が急増しました。
5日平均14,000株、25日平均が10,000株なのに、この日は特に材料なく61,200株と5倍弱。
奇妙な点は値幅が518円〜521円とほとんど動いておらず、置いてる板も300株、400株とショボショボしたもの。
じゃあどのように出来高膨らんだのかとTICKデータを見ると、
520円19,000株、520円10,000株、520円10,000株、520円9,500株。なんと4回の注文で全出来高の70%となる48,500株!!
ということは、25日平均出来高の大きさの注文が520円で偶然ぶつかったのでしょうか?
しかも4回も。機関投資家はマーケットインパクト最小化志向のこの時代に?
そして、その後は売り板買い板ともに大きな板は出なかったと。
ひょっとしたら50,000株の板があったから、前々から狙っていた投資家が10,000株ずつ取っていった可能性もありますし、たかが発行済み株式数の1%にちょっと満たない小さな取引を気にする必要なないかもしれません。
ただし、その後520円に3,300株まで買い板が増えたこと、大きな約定があった割にはほとんど動きがなかったことを考えると、下種の勘ぐりをしてしまいます。時間帯も後場の中頃と中途半端で、デイトレーダーは出来高急増に当日は気づかないが、翌日の戦略策定には気づくというタイミング。
なぜ立会外や市場外を避けたのか?
出来高急増に見せかけたかったのか?
そして村上ファンドとの関係は?
こんなことを考えていると一日が終わっていってしまいます。
東京IPOアルバイトの鰊 |