皆様、やっと暑さも落ち着きそうですね。
一人暮らしのため、冷房代の有無がエンゲル係数を左右する鰊です。
さて、少々古い話になりますがファーストリテイリング(以下ユニクロ)が
9,000円(前日比9%超!!)を付けました。先週木曜の話です。
もちろん日経平均入替(セブンイレブン&イトヨカ堂除外、ユニクロ採用)に
伴う需要があったのですが、それにしても上昇しすぎだろう、と思った方はい
らっしゃいませんでしたか?
過去の日経225入替を見ていただければ分かりますが、上昇はするものです。
日経225パッシブファンドは、日経225入替に伴って銘柄を購入せざるを
えないので。
しかし、短期間で時価総額1,000億円超の株が6,000円後半→
9,000円はなかなかお目にかかれません。
特に最終日の盛り上がりは、痺れるものがありました。前日比9%超の急騰。
9,000円の数TICK下には、20万、10万の買い板が残りましたが、いく
つかは「絶対買わなきゃならんのに空振りした」板と思われます。
というのも、会社によっては大引の成行注文を禁止しており(当局から相場操
縦の疑いをかけられないために)、どうしても引け際に買いたい場合は、かな
り上の値段に指値をしなければならないのです。
すなわち、そういう連中が想定する以上の買い圧力があったというわけです。
ここからが本題ですが、この急騰劇には伏線がありました。
まず前提。
パッシブファンドはこういったイベント時には自分でマーケットに発注せず証
券会社に引合を行うことがあります。
引合とは入札のようなもので、今回のケースなら複数の証券会社に「ユニクロ
の株を木曜の大引けの株価で○○万株買いたい。手数料を提示してください」
とお願いし、一番安い手数料を提示してくれた証券会社と立会外取引を行うの
です。
パッシブファンドは巨大なものが多く、普通にマーケットに買いに行くと、自
分の買いで株価を上げてしまうので、こういうケースが少なくありません。ほ
かにも理由はありますが。
この場合、証券会社がユニクロの株を用意します。前もって準備することもあ
りますし、当日に買いに行くことも、借りてくることもあるでしょう。
ここから本番。
こういったイベントはずっと前から予定されているので、前日までに引合をお
願いして手数料も決めてしまいますし、証券会社も大きな株数であっても余裕
を持って対応してもらえます。
ところが、今回に限ってはどこの証券会社も「ユニクロの株がありません!!
」と叫ぶのです。
珍しい。というかありえません。
え?ずっと前から入替があるって分かっていたのに?あんなに流動性あるのに
?なんかきな臭い・・。一部のヘッジファンドの買い占めの噂やら、流れるく
らい。
もう次の日は朝から大荒れの予感。
普段はギリギリまで売買を粘る私も、早々と仕事を終わり、高見の見物でした。
そこであの急騰劇。鳥肌ものでした。
いやいや、ユニクロ買えっていうファンドマネージャーがいなくてよかったで
す。多分買えなかった・・。8,980円くらいで指していたでしょうね。
東京IPOアルバイトの鰊 |