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編集長のジャストフィーリング 〜勝っていたはずなのに、いつの間にか・・・〜

東京IPO編集長 西堀敬

いきなりプロ野球の話で恐縮だが、今年の読売ジャイアンツは見るに忍びない状態にある。最近は来期の監督の話題で持ち切りだが、駅のスタンドに並ぶスポーツ紙や夕刊に「ジャイアンツ」の文字が書かれているだけまだ救われているような気がする。

ジャイアンツと言えば、20年近く前に甲子園球場で活躍した当時の高校球児の清原や桑田の去就も注目されている。特に今年の桑田は12試合に登板してゼロ勝7敗の成績である。最近の桑田投手の登板を見ていると6回まで投げて勝ち投手の権利を得ながら、その後を引き受けたリリーフ投手が打たれて成績に残らないケースが見られる。桑田投手にしてみれば勝っていたのに、後続がだらしなくて成果が出ないという無念を何度も味わっている。

また、先日亡くなられたダイエーの創業者の中内功氏も同じように経営において途中までは大勝していたのに、どこかで歯車が狂って最後は敗戦処理に追われてすべてを失う結果となってしまっている。

今回の8月8日に始まる株式相場においては、個人投資家で指を加えて見ていただけの人が多いと聞き及んでいる。そんな個人投資家の方々も、9月11日の衆議院選挙で自民党圧勝の結果を受けて遅ればせながら参戦したのではないだろうか。

たとえ9月12日以降の参戦であっても、本日の引け値ベースではほとんどの投資家は含み益を抱えていると推測する。

筆者の経験でもよくあることだが、含み益がある間は心に余裕があり、株価には強気で、まったく売る気にはならないものである。たとえ株価の上昇がとまっても、ここはもみあっているだけで、しばらくしたら再び上昇基調に入ると思い込んでしまっている自分がいることはないだろうか?

ここ1ヶ月間くらいの株式市場の動きに関する識者のコメントには後講釈的なものが多いものの、筆者も日々「なるほど、だから株価が今後も上昇するのか・・・」とうなずいてしまう。

でも、よく考えてみると、どの投資家も必ずどこかのタイミングで反対売買により利益を確定するはずである。完全なるBuy&Holdの投資家なんて多くはないだずだ。

このメルマガを読んでいる読者の皆さんはどうだろうか? 昨日まで勝っていたはずなのに、いつの間にか負けている、なんてことにならないように注意していただきたい。株式投資は現金化するまでは勝負はついていないことを肝に銘じておくべきである。


東京IPO編集長 西堀敬 column@tokyoipo.com

 

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