ブル&ベア:新年明けましておめでとうございます!!
ベア:いきなりフィスコさんのメルマガのパクリですか。
ブル:リスペクトもしくはインスパイアとか言って欲しい。
今年の見通しを述べるにはこの書き方がベストだったので。
ブル:さて、2006年前半の見通しは?
ベア:年前半は12000円〜16000円のレンジ相場。というのも15500円から16445
円の上昇は年末特有の薄商いによるもので、この上昇分は年始からガツ
ンと利食われる。ここから立ち直るにはエネルギーが必要となるが、
2005年9〜12月の各月の出来高は55億株でほぼ均等。相場のエネルギー
としては既にピークで、16000円を抜けるのは厳しい。ここで上値が抑
えられると、急騰した反動も想定され、抜け出すには一苦労かと。昨年
前半の12000円のようなしこりが残りそう。
ブル:確かに16000円を抜けると20000円まで節目らしきものがないので、ここ
ら辺で調整が欲しい気持ちはある。
とはいえ、先高感の強さは変わらず、下値は26週線がサポートしそうな
14000円まででは?むしろ年末までの2ヶ月で3000円上昇したのだから、
年前半の20000円乗せも夢じゃないような・・。
長期では各証券会社は強気一辺頭だけに、調整が入れば積極的に押し目
が入りそう。
もっとも年前半に20000円付けても、年内のピークになるかな。
ベア:11000円から16000円は45%の上昇率だけど、16000円から20000円って25
%の上昇で足るからね。
さもありなん。
ブル:では、年前半を左右するキーは?
ベア:やっぱり日銀の利上げかな。株式市場のサイクルとして教科書的には
「金融相場(金融緩和による株高)」→「業績相場(業績回復による株
高)」と来ているので、調整に入るきっかけは日銀の利上げによる反金
融相場(金融引締による株安)突入かもしれない。
利上げは、地均しのあと、4月くらいに決行とも言われているけど、
「市場との対話」で評価されたグリーンスパン氏の利上げでも米株は軟
調になってしまったからね。
ブル:あれはどこまで利上げを継続するか読めなかったことが問題であって、
日銀の目標はまずゼロ金利解除では?ECBのように単発利上げなら問題
ないよ。
とはいえ、至れり尽くせりの政策で企業収益が回復しただけに、正常な
状態に戻った時の影響が非常が読みにくくなってしまったのは事実。株
式市場の参加者はあんまり気にしてなさそうだけど、「過剰流動性によ
る相場上昇」の文字は今でも見るし、油断は禁物だね。
ベア:要は?
ブル:日銀の利上げが今年の転換点になる。それまでに調整が進んでいれば上
昇反転だし、逆に上昇トレンド中なら調整局面に突入かな。昨年の郵政
法案否決の時のように上に行っても下に行っても不思議じゃない。
ベア:利上げといえば、個人の方が大好きな不動産関連も無関係ではないね。
地価上昇が人気の一つだけど、借入金も少なくないだけに、外国人辺り
から怒涛の売りが来るかもしれない。
ブル:株価なんてのは最終的には個別企業動向次第ですが、こちらは?
ベア:誰かが言ってたけど、弱肉強食の世界になるのでは?2005年は良くも悪
くも、3番手4番手でも人気業種であれば買われてたけど、もうちょっと
取捨選択が進みそうな気がする。
収益回復の2年を経て、利益の伸びや財務体質の強化といった点で企業
の実力が図れるし、次世代の商売の種を仕込んでいるかとか、そういっ
た点でジリジリと業界トップとそれ以下の企業の株価が開いていきそう。
そうじゃなかったらファンドマネージャーが報われない・・。
ブル:それを言うなら、12月IPO銘柄も注目かもね。上場企業が多すぎて、て
んやわんやの状態だったけど、動きが落ち着いた銘柄の中から、成長率
が高そうな銘柄を今の内に仕込んでいくのも一つの方法かな。
クリエイトRも薬王道もエイジアも底から戻ってきたから。いい銘柄っ
てのは簡単には分からないけども。
ベア:それって編集長のIPOセミナーの宣伝?
ブル:一応・・・。
※次回からは通常モードに戻ります。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん) |