皆様、トリノオリンピックで連日徹夜という状態にはなっておりませんか?
今週一杯は、寝不足の上司の機嫌を気にしなければならない鰊です。
先週は何やら不穏な噂が多かった週でした。
ニュースにもなった米テロ騒ぎをはじめ、「日銀が量的緩和解除に向けて銀行の根回しに入った」とか、「村上ファンドに地検の捜査が入った」とか、挙句に「富士山が爆発するらしい」とか。
ちなみにマーケット関係者は地震の噂が大好きで、地震予知のHP等が流れてきたりします。
阪神大震災を経験した身としては、「騒いでもしゃあない」と思いますが・・。
さて、ここからが本題です。
この時期はインフルエンザや風邪に罹って休む方が非常に増えます。
超人的に働く外資系証券会社の方も例外ではなく、8時を過ぎると、
「A証券会社のBさんお休みだってー」
「C証券会社はセールスの半分がお休みなので注文控えて」
といった注意喚起がTRDルームに飛び交います。
それに伴い、こちらも執行予定先の証券会社を変更せざるを得なかったりバタバタするのですが、頭の片隅でつい意識をしてしまうのが、「病気で休みなのか否か」。
休みの連絡が「急な連絡で申し訳ありませんが、本日はお休みをいただきます。」というメールだと、もう9割方、「次はどこの証券会社に行くのだろう」と考えてしまいます。
そう、1月末から2月は外資系の異動シーズンです。
色々噂はご存知かと思いますが、外資系証券会社の解雇は本当に電撃的。
朝に「お休み」の連絡が来て、夕方に「退職」の連絡が来ることも珍しくありませんし、「○○が退職することになりましたので、当面の代理を紹介します」
と、辞めた本人から一切連絡がない場合も少なくありません。
解雇される方は、解雇通知後は一切社内に入れず、机の中の荷物も後日郵送とか。
一番酷かったケースは、「△△の代わりに御社の担当となります□□です。申し訳ないのですが、△△が御社と継続していた案件があればご教授願いたいのですが・・」と、一切引き継ぎもないケースがあったり。
担当者が変わると、今まではこちらの意を汲んだ執行をしてくれたのに、細々とこちらの意図を説明しなければならなかったり、事務フローの認識が異なったりと不便を被ることが少なくありません。
とはいえ、運用業界は狭い世界なので別れの言葉は「では、次もどこかでお会いしましょう」。
証券会社の連絡にはワンタッチダイヤルを使用していますが、名前の登録はそのままで、電話番号をちょこっと変更するだけで済んでしまうケースもあります。
六本木ヒルズに入っている外資系証券会社間の移動だと、働く環境がほとんど変わりませんね。
なお、冒頭に登場した上司は「会社を休むのは悪」と考えるやや古いタイプの方でして、証券会社の担当の方であろうと、休みの報を聞くと烈火の如く怒ります。
それこそ担当を外しかねないほどです。
(怒りの対象は昔の会社の同僚や後輩限定であり、愛のムチなんだろうと勝手に解釈してます。)
でも、その上司でさえ、この時期は休みの連絡があっても何もコメントしません。
まあ、いきなり解雇されても当座の生活に困るような給与水準ではないのは羨ましいですが・・。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
メールはこちら ⇒ nishin-for-t-ipo@hotmail.co.jp |