皆様、こんばんは。鰊の月に一度のレギュラー枠でございます。
この時期になると、「何かイベント起きないかなあ」
「トレーディング講座なんて誰も期待してないだろうなあ」
と思考が落ち着かない日々が続きます。
さて、先週火曜日の「ガイアの夜明け」はご覧になりましたか?
私はTVにも新聞にもほとんど接しない人間ですが、証券会社の方から御丁寧に番組紹介のメールを頂きまして、興味をそそられました。
内容は、「大投資時代」と称して、ジム・ロジャーズ氏からジェイコム騒動で30億円儲けた個人投資家まで、フライデー的なネタも多く見応えのある内容。
こういう時に運用業界という狭い世界で働いていると盛り上がってしまい、TVを見ながら同僚とチャットをしてまして
(東京IPOチャット大会とか面白そうですね。企画してみたいものです。)
「見てる?澤上投信って意外に人数いるよな?」
「見てる見てる。澤上さん、ゴールデンチャート持ってたで。やっぱ必須やん
な。」
「売ることになったB社ってどこや?ライバル社に投資することになったって
ことは2強の業界か?」
「一瞬、小売のDかと思ったけど、IとAは巨大すぎてライバルにならんしなあ。
口動かす場面映ってないなあ。」
「家電ちゃうの?ほら、わけわからん人が社長になったやん?」
「ヒルズの外資系って?これはG社の会場とはちゃうよな。C社か?L社か?」
「いや、もう一つのC社ちゃうか?」
「俺ら呼ばれてないよな?弱小は辛いねえ。」
「ファンドマネージャー対象じゃないか、これ?」
みたいな会話が繰り広げられておりました。
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ここからが本編ですが、日経225、TOPIXとも三尊天井が形成されつつあります。
それにしても「さん、ぞん、てん、じょう」って、戦隊ヒーロー番組の変身時の掛け声みたいですね。
25日移動平均線隊テクニカルズ、エリオットブルー!、ポイントアンドフィギュアイエロー!!
隊長はもちろん一目均衡表レッド!!!
若い男優やお色気キャラで子供の保護者を取り込むのもそろそろ限界でしょう。
今春は早起きが代名詞の証券業界狙いでいきましょう、東テレ様。もちろんスポンサーは東京IPO。
とか言いながらうちの会社がスポンサーになったら嫌だなあ。
話を元に戻しますが、三尊天井とはもっともメジャーな相場のピークのテクニカルサインです。
週足チャートで、三つの山が連なるような形を描いたケースが該当します。
より正確に述べると、
(1) 中央の山が一番高く、左と右の山はほぼ同じ高さ。
(2) 左の山の出来高が最も多く、中央、右と現象傾向となる。
(3) 株価が、左と中央の山の間の谷と、中央と右の山の間の谷を結んだ線
(ネックライン)を下回る。
(4) 株価が、(3)で下回った後のリバウンドでも(3)の水準を超えられ
ない。
辺りでしょうか。
出来高が急増して(3)、(4)の条件が満たされなかった場合は、三尊天井崩れとして長期的な上昇トレンド継続と言われております。
2003年9月〜11月は典型的な三尊天井崩れと言われます。
(個人的にはダブルトップ崩れと思いますが)
なお、三尊の由来は、3つの山のうち中央の「釈迦」を、左の「普賢」と右の「文殊」という両菩薩が挟んだ形に見立てていることだそうです。
酒田五法では三山とも言われます。
英語でも同様の表現がありまして、「ヘッドアンドショルダーズ・トップ」と言われます。両肩と頭に見立てるなんて本当に即物的な国でございます。
言うまでもありませんが、現在の株式市場は三尊天井の条件のうち(1)と(2)を満たしました。現在の地合では今週末には(3)を満たすでしょう。
となると注目すべきは、(4)の条件を満たせるか否か。
まだまだボラは高い相場なのでリバウンド局面はあるでしょう。
その時に、ここの水準を超えられるかどうかが「節分天井、彼岸底」の格言通りになるかの試金石。
(3)の条件を満たしたところで「上がるかも」と買いポジションに傾けるのは危険です。そのまま(4)の条件を満たして「彼岸底」となる可能性もあります。
(3)の水準を超えるリバウンドがあって、戻り売りが(3)のネックラインで止まって初めて「そろそろ出動かな」くらいで良いのではないしょうか?
いずれにしろ、地合が弱いとショートセルのトレーディングでも面白くありません。
早く立ち直って欲しいものです。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
メールはこちら ⇒ nishin-for-t-ipo@hotmail.co.jp
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