皆様こんばんは。鰊です。
すっかり夏の雰囲気となりました。いきなり暑くなってバテてませんか?
嫌いな季節ではないのですが、そろそろ運動して身体を引き締めないと、おちおち半袖も着れません。年取るとなかなか、これが。
さて、23日火曜日には一時、15,582円まで下げた日経225。
24日は終値で前日比308円高の15,907円と大幅に反発しました。
では、ここから日本株市場はどうなっていくのでしょうか?
では、まず現状認識。
テクニカル面のネガティブ材料としては、ほぼ1年ぶりに一目均衡表の雲を下に突き抜けたことです。
転換線・基準線も下向きで、いわばサポートラインを割って売りシグナルが出たという状況。
何度も売り圧力を跳ね返したきたサポートラインだけに、ここを割ったことは一つの転換点かもしれません。
しかも、ここからリバウンドを見せても、今度は分厚い雲が抵抗帯として待ってます。
新たな上昇局面と判断するには、16500円〜17000円の雲をしっかり抜けてくる必要がありますが、6月末までは相当な戻り売りが予想される形です。
雲の上限の17000円近辺までは「今度こそ!!」という値動きの軽い局面もあるでしょうが、そこから上は「誰か買ってよー」と譲り合いになりそう。
また、12000円から16000円まで駆け上がった頃の出来高に比べると、直近の出来高は見劣りします。
大きなリバウンドを見せる場面があっても、上に抜けるエネルギーとしては足りない、かなと。
次に、調整の値幅、底入れのタイミング。
ここから先、調整するとしても値幅は正直分かりません。「中長期的に日本経済は堅い」と言われようが、「PERが割安」と言われる基準まで下がろうが、売りたい人が多ければ下がります。
ただ、タイミングについてはある程度イメージを持っています。
繰り返しですが、6月末までは分厚い雲に上放れを阻まれる形。
それ以降は、下がってくる雲(実線が上に抜けないため)に圧力をかけられて、上値を切り下げる。
その後、「MA26週線が下向きになって、MA13週線が上から下に突き抜ける(いわばデッドクロス)」場面が出現。短期的には調整が進んでいるといっても、中期的にはまだ過熱感が残っており、今回の調整局面はこのクロスが出るまでは続く、逆に言うとそれまでは本格反転ではないと。
デッドクロスというと売りシグナルとして有名ですが、私がイメージしているのは12000円で行ったり来たりしているときの、形だけのデッドクロスです。
要は、「下値も堅いが、上値も重い」という状況でのクロス。
何しか、このクロスが出るまでは値幅もタイミングも調整するということです。
この頃には、下値目処もついていることでしょう。
但し、あくまで上記は、現状の地合をベースにしたメインシナリオです。
ポジティブ材料としては、出来高が底打ちしていること、日本株は海外マーケットに比べ、若干早く調整に入ったこと。
ネガティブ材料としては、マクロ指標の伸びが鈍くなってきたこと、利上げへの懸念をまだ織り込みに行くこと。
以上の材料をどう考慮するかで、シナリオは変わります。
その時は、またこのメルマガで・・・。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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