サッカー、サッカー、またサッカー、と言った日々が始まりそうですが、皆様
お元気でしょうか?
普段は野球派の私ですが、高いレベルのスポーツを観戦するのは楽しいもの。
「やっぱJリーグとは違うなあ」と午前1時に呟いていたりします。
さてさて、「株式市場で利益を稼ぐ存在」といえば、デイトレーダーや運用会社を頭に浮かべる方も多いと思いますが、個人的に「株式市場あっての存在」というのは証券会社。
その中でも普段接するホールセールの担当者(運用会社の発注を取り次ぐことを主要業務としてらっしゃる方)は、「相場が上がろうが下がろうが、手数料で儲かるビジネスを行っている」という意味で、精神的な健康上は羨ましく思うことも。
もっとも、私の知っている限り「トレーダー」は変わり者、というか普通の会社では社会的不適格者では?とすら思える方も少なくなく、そういう意味では精神的には辛いかもしれません。
いや、むしろ、「手数料払っているんだから」と勘違いしているのか無茶な要求を平然と行う人も多く、隣で電話しているのを聞くとこちらがヒヤヒヤしてしまいます。
「それって、自分のミスの尻拭いと同じでは?」というような内容も平気でお願いする人もいますから。
一度でも営業を担当しているとそういう態度は取れないと思うのですが、まだまだ世の中は理解できないことも多いです。
手数料払っているのは会社なのに、根本的に勘違いしてしまっている。
そういう人を相手にしなければならないと考えると、ホールセール担当者は相当辛いのかもしれません。
ちなみにそういう人と一緒に仕事をしていると「わけわからんこと言わんといてください」と言いたくなるケースが多く、口が軽い私はしばしばトラブルに巻き込まれます。
そういう事例の「今日聞いたありえない話」とか言うコラムも面白いかもしれませんね。会社の人に読まれると一発で正体ばれますが。
いつものように話が脱線してしまいました。「証券会社は手数料で儲かるビジネスを行っている」あたりまで戻ります。
手数料ビジネスを行う証券会社にとって、バスケット発注は小さくない意味を持ちます。
バスケット発注というのは、複数の銘柄をまとめて発注して、証券会社の自己と場外や立会外で取引を行うことを言います。(そうでないパターンも少なくありませんが)
基本的に複数の証券会社に「このバスケットを発注したいんだけど手数料いくらになりますか?」とヒアリングを行い、もっとも手数料の安い証券会社に発注することになります。
パターンとしては、買いのみ、売りのみ、売買セット、ブラインド(銘柄非公開)等になり、金額や銘柄数、バスケットのβ、または証券会社の保有銘柄によって提示される手数料が変わります。
例えば、日経225と同じバスケットなら手数料は安くなりますが、マニアックな銘柄ばっかり集めると手数料は高くなるといったイメージです。
ちょっとした異変が起きたのは、先週のランチタイムに行った売買セットのバスケット発注。
この場合、11時に前引後に「このバスケットいくらになりますか?」と聞くことになるのですが、提示された手数料の「買い」だけものすごく安い。無料同然に安い。で、「売り」の手数料は高い。ここは小岩のぼったくりバーかと言うほど高い(巣鴨でも可)。
何があったのでしょうか?
ここ1年ではこんなにバスケットの手数料が傾いたことはありませんでした。
まさか、私の知らないところで、大きな事件があったのでしょうか?
考えられる原因は(一応ヒアリングはしてますが、証券会社が素直に教えてくれるとは思えないので)、
(1)他の会社から大きな売りバスケットがあったので、これ以上売りバスケ
ットの取引は行いたくなかった。
(2)売り注文はなかったが、昼からマーケットが下がると読んで売りバスケ
ットの取引は行いたくなかった。
あたりを懸念して、証券会社がリスクヘッジを図ったということですが。
ひょっとしたら、その日の後場は急落するのではないかと戦々恐々してましたが、特段何もなく。まあ、大きく下がったことは下がったのですが、後場から雰囲気が一変ということはなく。
しかし、証券会社が細かくリスクヘッジを行ったあたり、そろそろ底が近いのかもしれませんね。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
メールはこちら ⇒ nishin-for-t-ipo@hotmail.co.jp
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