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新規公開株式情報の東京IPO
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夜間取引が始まります。

某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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先週のメルマガで「すっかり秋ですね」と書いたところ蒸し暑い日々が続きます。趣味でも仕事でも半丁博打は苦手です。

さて、先週は24時間で世界記録を目指すラジオや、エヴァンゲリオンの続編発表といった楽しいイベントが盛り沢山でしたが、何よりも嬉しかったのは「さわかみ氏の本&フロイト」に募集していただいた方がいらっしゃったこと。

応募総数4名。有楽町までの電車代と寄り道する時間の残業代で買える本なのに有り難い。皮肉じゃないですよ。やはり読んでくださる方とコミュニケーションを持てるのは本当に嬉しいことなのです。

2名の方は、「鰊がどんな奴か見てやろうと思った」とのことでしたので、その内オフ会でもやりましょう。がっかりするだけと思いますが。では、こちらも募集開始。

残念ながら本進呈早い者勝ちレースに負けてしまった方には、残念賞として更新頻度があまり高くないブログのアドレスを送付いたしました。もし、受け取られてない方がいらしたら、ご連絡ください。mixiの日記は更新しても、なかなかブログまでは手が回りません。

まあ、mixiも早々に飽きてきましたけど。

あれだけの頻度で更新する東京IPOの方々は本当にすごいなと思う今日この頃です。

さて、今週のテーマになるはずだった「初めてのミニSQロール」はなんの波乱もなく終わってしまったので、取り上げるのは9/15に開始される予定のKABU.COMの夜間取引市場「kabu.comPTS」です。

ご存知の方も多いと思いますが、これは19時半〜23時まで特定の日本株を対象に、オークション形式(東証や大証と同じ形式です)で売買できるマーケットをKABU.COMが開始するというものです。

要するに、23時まで開いているマーケットを一つの民間業者が開設してしまうのです。

単純に考えるとすごいことですね。

300銘柄限定とはいえ、大規模な投資を行っている(はずの)東証と同じインフラを提供してしまおうというのですから。

投資家にとってメリットを整理すると、15時以降に情報が出た銘柄を取引できること、家に帰って寝るまでにちょこっとデイトレを楽しむ、あたりでしょう
か。

ザラ場に発注できない方は、出勤前に指値で発注して、確認は帰宅後、なんていうドキドキ感から開放されます。

実際に取引しなくても、マーケットがどのように情報を消化するのか見ているだけで十分面白いと思います。

ただ、実際にはこれくらいしかメリットがないような気がします・・。

採用情報を見る限り、KABU.COMには自己ディーラーがいないので、完全に顧客参加型のマーケットのようですし、仕手筋っぽい盛り上がり方をしても、300銘柄に流動性を供給するというマーケット本来の機能を提供するという意味では物足りないかもしれません。

ダメ元で出してみて、約定できればラッキー。デイトレにおけるテクニカル指標はほとんど使えないのではないでしょうか。

この辺は、KABU.COMの社内フローから検討していると思われますが、加速度的に増えも減りもするのが、株式市場の流動性ですから、始まるまで何とも言えません。

あと、S高S安があるのかとか何点か気になることがありますが、それには「kabu.com私設取引システム(kabu.comPTS)取引説明書」が必要なので、取り寄せ中です。面白い発見があれば別途お伝えします。

ちなみにKABU.COMにダメ出ししているのではありません。様子みたいなというだけです。念のため。

機関投資家がどう考えているかというと、おそらくノーケアです。個人投資家向けのインフラなので、気にしてもどうにかなるわけではありません。

元々、機関投資家向けPTSはインスティネット証券が既に提供しております。日本証券業協会のHPからPTSページに飛ぶか、http://www.pts-info.jp/
で気配も確認できるはず。

あまり盛り上がっておりませんが、それでもライブドアショックの時は、ものすごい安値で買い注文があったりと役に立つこともあります。

また、メジャーな株は海外時間にADRで売買されているので、KABU.COMをケアしなくても材料の消化状況は大体分かります。セガサミーが15時過ぎに1Q決算のえらい数字を出してきたときは、一瞬驚きましたが、ADRはすぐに戻ってきたので安心してました。案の定、翌日の日本市場では寄り安値で大きく反発。

要は経験則的に、そんなに株価には影響ないと考えているのです。

なお、海外はPTSのシェアが小さくありません。日本にもしょっちゅう「PTSを開きたいが、興味ない?」という話が来るのですが、海外とはマーケットに対する意識が違うこともあり、なかなか実現化しません。

そういえば、流動性が少ないと需給が崩れやすいので、その点で夜間市場では狙い目かと。忍耐力いりますけど。

 


某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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