皆様、こんばんは。鰊です。2007年も早々に一ヶ月が過ぎました。
年初の目標に向かって少しずつ進んでおりますでしょうか?
私はまあ、切羽詰った日々を過ごしており、このペースでは1年間走りきれないかもしれないなあと思ったり。でも、やることがあることは幸せと思います。
さて、1月のニュースでもっとも驚いたのはやはりDKAと富士投信投資顧問の合併です。
みずほ系のアセットマネジメントは幾つかあるので遅かれ早かれ、何らかのアクションがあるのかな?と思っておりましたが、このタイミングとは。
親会社であるみずほFGの日興コーディアルへの出資、みずほ証券と新光証券の合併とニュースが相次いでましたが、ついに来たかという感じです。
両者の投信を保有しておられる方も、どうしたものかと悩んでいるかもしれません。
しかし、運用業界で働く者としては、当事者でない限りは「ああ、合併ね」の程度というのが本音かもしれません。
というのも、金融ビッグバン以降に多くの運用会社が合併を経験している上に、転職が珍しくない業界なのでどの会社にも合併経験者がいます。
大きな例では三井住友系やUFJと三菱なんかもありましたし。ブラックロックもそうですね。
証券や銀行も考慮すれば経験者の割合はもっと多いでしょう。体験談には事欠きません。
但し、当事者としては「勘弁してくれ」というのが最初に脳裏に頭に浮かび、次に「さて転職するか」という方が5割、いや8割くらいに上るではないかと思います。
合併のニュースに関する新聞や雑誌を読むと「合併による固定コスト削減」「規模のメリット」「お互いの弱点を補完」といった如何にも合併によってメリットがあるという言い方がされます。
他の業界の事は分かりませんし(現場のことはなおさら)、株式投資を行う立場からすると、実際にメリットが期待できるから慌てて買いに走ることも少なくありません。
しかし、運用業界については「1+1」は2以下にしかならないというのが働いているものの認識です。
もちろん、「システムの共有化による固定コスト削減」や「運用ノウハウの共有」といえば聞こえが良いですが、アセットマネジメントの生命線である運用パフォーマンスについては効果は期待できません。
元々運用パフォーマンスは個人的な能力に依存するところが大きいですし、転職して、当たり前ということは、逆に言えばどの運用会社にいてもそんなにパフォーマンスは変わらないことを示しているといえます。
それどころか運用側の人間からすると、合併に伴って既存のプロダクトの見直しを図らなきゃならんわ、コンプライアンスのルールは変わるわ(そういう意味ではお堅い会社との合併は避けたい…)、社内のシステムが変わって融通が利かなくなるわ、増える負担の方が大きいです。
もう少し具体的、というかブラックな内容は、次のメルマガで…
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
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