皆さん、こんばんは。鰊です。先週末は葱や蒟蒻で有名な下仁田の温泉に行って参りました。ここの温泉地の宿泊施設は清流荘のみらしいですが、これが圧巻。
2万平方メートルの敷地を贅沢に使っており、離れの部屋は床暖房完備で洋室和室2部屋のスペースを確保。しかも木を活かした部屋で天井も高く、内湯付き。
食事は猪鹿雉といった野趣溢れるもので、米と海産物以外は自給自足でしかもかなり凝った内容。ヘルシーですが、野菜の味が濃く酒がすすみます。
山奥なのでスギ花粉が駄目な方には非常に辛いでしょうが、6末にはホタルも見ることができるとかで是非お奨めです。
かの文豪、松本清張の「神々の乱心」を執筆する際に訪れていたようです。
確かに落ち着く雰囲気がありますし、何よりもやることがないから筆が進むのでしょうか。
さて、先週は「良いところしか見てこなかったマーケットの反動」といえる動きでした。
中国発の株安が世界中のマーケットのネジを逆回転させた、とでも言いましょうか、今まで買われていた資産が一斉に売られました。
日経平均も1週間で1000円ほど下がって、久々の買い場なのかまだ調整余地があるのか悩ましいところです。
ちなみに昨年の調整局面を振り返ってみますと、以下の通り。
比較的短期間で、需給の崩れから1000円以上も調整している局面が確認されます。
■1月16日から1月18日で約1100円の下落。その後、1月24日から1月31日で
約1300円上昇。
■2月8日から2月23日の下落日の累計額は約2000円、それに対し上昇日の累計
額は1200円。
■5月2日から6月13日で約2800円の下落。
となると、急ブレーキがかかったとはいえ1000円程度の調整では「喜んでリバウンドを狙う」のは安易かもしれません。
特に、先週金曜は鉄鋼、非鉄、石油といった資源株がしっかり反発。これらのセクターは、直近1ヶ月で急騰しており、順張りトレンド継続にベットして押し目が入ったのでしょうか、短期筋の回転が寄与している部分も少なくなく、資金が流出し出すとまだまだ下落余地が大きいです。ハイテクや自動車といった主力株は年初来安値圏も少なくなく、エネルギーの蓄積にはまだ時間がかかりそう。
実際、下落初日は前夜のCMEが急落したこともあり、朝から「外国人がS安近辺での買い注文が多い」との噂も流れていましたが、週末にかけてそういった声は小さくなりました。一時的な調整、という見方から、本格調整へとして覚悟といった雰囲気もあります。
アメリカは昨年12月頭からの上昇分を吐き出した一方で、日本はまだ年初来安値を更新してレンジ下抜けというシナリオも残っております。
今週末にはSQを控えておりますが、先週の調整でポジションの手仕舞いが増えたのか、もしくは新しくポジションが作られたのか非常に分かりにくいです。
あれだけ動けば裁定機会も少なくなかったと思うのですが、一方で損切りや利食いも多かったはず。
週明けのオプションポジションがどうなっているのか、色々推定してみたいと思います。
今週のどこかで報告できれば良いのですが。
いずれにせよ、安心して買える局面はもう少し先かと。
投信しか買えない身分としては、久々の調整に心が躍ります。
某運用会社日本株トレーダー 鰊(にしん)
メールはこちら ⇒ nishin-for-t-ipo@hotmail.co.jp
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