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幸か不幸か…この連載のスタートは大変なときにぶち当たってしまいました。
ここ数年、基本的には円安・外国通貨高が続き、諸外国通貨(対円レート)の値上がりや金利の高さに魅力を感じた多くの個人投資家が、競うように外国為替証拠金取引(FX)の取引口座を開設し、実際にFX取に勤しんできました。
ドルやユーロなどを買って、値上がりしたら利益を確定。幾度か一時的な急落場面にも遭遇しましたが、それでも暫くすれば再び値上がりに転じ、前回の高値を上回る水準で新たな高値をつける展開の繰り返し…。よほどヘタをしなければ、そこそこの値上がり益を得ることができ、ちょっとした「お小遣い稼ぎ」になったものです。
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ところが…07年8月、米国の低所得者向け住宅ローン(サブプライム・ローン)を取り巻く諸々の問題に端緒を発し、それが次々と増幅しながら世界中に「飛び火」。リスクを嫌う世界のマネーが一気に株式市場や外国為替市場から撤退し始め、急激な株安・円高をもたらしたことで、大変な損失を被った個人投資家も少なくないと言われています。
メディアには「海水浴から帰ってきたら大損していた」、「一瞬にして証拠金が吹っ飛んだ」などといった一部のFX投資家の実体験が披露され、まるでFXは「ゲテモノ」扱い。まあ、メディアのレベルが「その程度のもの」であることなど、賢明な皆様にはとうにお分かりでしょうけれど…今回のことをきっかけに「FXなどもうこりごり」、「興味はあったけど、実際に始めなくてよかった」などという方が増えるとしたら、それはとても残念なことです。
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少々「へそ曲がり」に思われるかもしれませんが、今回の急激な円高という事態を機に「あらためてFXという取引手法の魅力がクローズアップされた!」と筆者は考えています。果たして、その所以は…。
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まず、FXは24時間、リアルタイム・レートでの取引が可能です。最も取引が盛んになるのは日本時間の夕方から午前2時ごろまでであり、レートが大幅に変動するのも多くの場合、この時間帯です。その時間に相場を見ていて、外国為替レートが急激に思わぬ方向に動き始めたら、そこで意を決し、損失が拡大する前に損失限定(ロス・カット)することもできます。その点、外貨預金や外国債券、外貨MMFなどの商品では即時の対応ができません。見る見る損失が拡大して行っても、為す術がないのです(ただ呆然と見つめるだけです)。
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また、外国為替市場は極めて「懐が深い(=取引量が多い)」ところですから、レートが急変するときでもちゃんと価格が付きます(=取引が成立します)。ところが、株式市場などではそうは行きません。仮に、特定の銘柄に(想定外の)大量の売り注文が入ったら、寄り付き段階から「売り気配」となり、最終的に売り気配で値段がつかないまま(ストップ安売り気配で)取引時間が終了してしまうこともあります。とにかく価格がつかないのですから…これではロス・カットすらできません。
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