Tokyo IPO Contents Menu
メルマガ登録 |
ＩＰＯ最新情報や今話題の様々な金融商品をタイムリーにご紹介するほか、資産運用フェア、ＩＲセミナーのご案内など情報満載でお届けしています！
 |
|
|
新年あけましておめでとうございます。
年頭にあたり気になるのは…やはり「２００８年のドル／円レートはどうなるのか？」ということ。「マネージャパン」という月刊誌が現在発売中の２月号で緊急アンケートを実施し、５人の専門家によるレンジ予想を公開しています。
その結果は、まるで事前に申し合わせたかのよう…。５人の見解をまとめると、概ね「１０１円〜１１５円のレンジ」といったところに落ち着くアンケート結果となりました。
実は、筆者も専門家の１人として参加させてもらっており、その予想は「１０５円〜１１０円」。
これは、あくまで「中心レンジ」を意識したもので、現実的には上下５円ほどのブレはあるとの見方です。つまり、筆者も「１０１円〜１１５円というのが妥当なセンなのかな〜」と考えています。
周知のとおり、１０１円というのは９９年と０５年の安値水準を考慮したものであり、現段階では「同水準を超えて、さらに円高・ドル安が進むと見通すことはなかなか難しい」というのが実際のところでしょう。
それにしても、５人が５人とも同じようなレンジを予想しているとは…。やはり、ここ暫くは「基本的に円高・ドル安傾向が強い」というのは市場関係者のなかでほぼ一致した見方ということになりそうです。
本欄でも幾度か指摘している通り、ドル／円は０７年６月２２日高値＝１２４．１２円を「８年サイクル」の高値とし、以降は円高・ドル安トレンドに入っているものと見られます。この流れは「５年サイクル」の考え方から２０１０年初頭あたりまで続くものと思われますが…マイナーサイクルである「８〜９ヶ月サイクル」では、０７年１１月２６日安値（＝１０７．２０円）が０７年３月５日安値（＝１１５．１５円）を起点とするサイクルの終点と考えられ、であるとするならば当面（最長で０８年３月ぐらいまで）は円安・ドル高トレンドがやや強まる時間帯と見ることもできます。
|
ところで、もう少し長いスパンでドル／円の行方を展望すると、一体どういうことが言えるのでしょうか？つまり、５年サイクルの終点が２０１０年初頭であるとした場合、以降は再び「２〜３年程度の円安・ドル高トレンドに入る」ということになるわけですが…。
実のところ、筆者は「次に到来する円安・ドル高局面というのは、おそらく相当に強烈な円安（＝超円安）になる」のではないかと考えています。その根拠は大きく４つあり、一口で言えば世界から強烈な「日本売り」が浴びせかけられる＝グローバル投資家が危惧する「日本リスク」がいよいよ顕在化することになると思われるのです。
|
まず、日本の総人口が減少する時代に突入したことが第１のリスク。
実のところ、日本の生産年齢人口は９５年にピークアウトしており、以降は急激に減少し始めています。奇しくも、その年につけた７９．７５円というのがドルに対する円の歴史的高値。これは、果たして偶然なのでしょうか？まして、今後は総人口までもが減少し続けるというのですから…。その点に関してグローバル投資家が一種の「リスク」を感じるのは当然のことと言えます。
そして、日本が抱える国と地方の借金が既に合計で１０００兆円を超えているという事実が第２のリスク。
その規模が対ＧＤＰ比でダントツの世界最高水準であることは言うに及ばず…現実問題として、これを「今後どうしてゆくのか？」というところが最大の焦点となります。
追加的な財政支援（財政出動）なくして、飛躍的な経済成長が成し遂げられるのであれば問題はないのかもしれませんが、どう考えてもそれは望み薄でしょう。だとすると…あと考えられるのは、�ゞ�烈な緊縮財政を続ける、��大増税に踏み切る、��その両方という選択肢しかないわけで、過去に先延ばしし続けてきたツケはそろそろ精算しなければなりません。
緊縮財政を貫くにしても、大増税に踏み切るにしても、どのみち産業・経済の低迷は免れず、借金返済原資を捻出するために実施することが、かえってその原資を減らしてしまうという…まさに袋小路の状況に陥ってしまう可能性は否めないのです 。
|
主要国の借金残高 対GDP比
（歴年） |
1995 |
2000 |
2001 |
2002 |
2003 |
2004 |
2005 |
2006 |
2007 |
日本 |
87.7 |
137.1 |
145.2 |
154.0 |
160.2 |
168.1 |
173.1 |
176.2 |
177.6 |
米国 |
70.7 |
55.2 |
55.2 |
57.5 |
60.8 |
61.6 |
61.8 |
60.9 |
61.8 |
英国 |
52.4 |
45.7 |
41.0 |
41.3 |
41.8 |
43.7 |
46.7 |
47.9 |
49.0 |
ドイツ |
55.7 |
60.4 |
59.7 |
62.1 |
65.4 |
68.8 |
71.1 |
71.3 |
69.9 |
（ＯＥＣＤエコノミックアウトルックより）
|
|
