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そこで、もう一つのドル/円サイクルについて考えることとなります。

それは「8年高値サイクル」という考え方で、過去のドル/円の高値は8年ごとに示現しているというものです。実際、過去の高値は82年10月(278.50円)、90年4月(160.35円)、09年8月(148.63円)と、およそ8年ごとに示現しています。前回の高値が98年8月なのですから、次の高値は06年中に示現する…おやっ? 既にその時は過ぎています。

どういうことなのかと、あらためて8年サイクルについて調べてみると…「8年サイクル高値の許容範囲は8年+16ヶ月」がセオリーとあるではないですか…。つまり、最も遅くて98年8月から9年4ヵ月後=07年12月までには示現するということなのです。

ここで、以下に示したドル/円の月足チャートをご覧ください。


このチャートから考えられることは…

(1) 前回の「8年サイクル高値」は09年8月であり、次の高値は07年12月までに示現する可能性が高い。

(2) 5年サイクルの観点からすると、今回の5年サイクルはスタート(05年1月)から既に2年半余りが経過しており、そろそろ基調転換してもいいタイミングを迎える。

(3) 98年8月の高値以降、これまでにつけた安値(99年11月=101、22円)までの下げ幅の50%(半値戻し)=124.42円という重大なフシ目を07年6月の高値は上回ることができなかった。

(4) 07年8月17日の安値は、07年3月の安値=115.15円、06年12月の安値=114.46円をも一気に下抜けた。

以上のことを勘案し、07年6月22日高値=124.15円は8年サイクル高値であり、なおかつ5年サイクルのピークであった(=円高トレンドに転じた)と、いまのところ考えています。仮に、5年サイクルが今回も「通用」するならば、今回の円高トレンドが終了するのは2010年の1〜2月ごろということになるのですが…。

ときに、世界の市場参加者が注目していた9月18日の米FOMCにおいては、米FRBが大方の予想を上回る50bpという大胆な利下げ措置を決定。場合によっては年内残された2回のFOMCで追加利下げ措置を講じる可能性も取り沙汰されており、ドルは全ての主要国通貨に対して弱含む状況にあります。

来年は米大統領選の年でもあり、ドル安の条件は何かと揃いつつある状況ではないか…とも思われます。

ここでは、主にテクニカルな観点からドル/円相場を分析&展望してみたわけですが、次回は「なぜ、外為相場分析&展望にテクニカル分析が有望なのか?」という点について解明してみたいと思っています。乞う!ご期待です。



第1回「急激な円高局面で、あらためてFXの魅力を再確認


1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。


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