また、残念なことに日本は天然資源に乏しいという点が第3のリスク。
ごくごく平たく考えても、グローバル投資家にとって今後魅力に映る国々・地域というのは、やはり天然資源が豊富なところということになるでしょう。それは、例えばカナダであり、オーストラリアであり、ブラジルであり、南アフリカであり…。少なくとも日本ではなさそうです。
もはや「モノ」の時代であり、今後も長らく資源価格の上昇、高止まりは続くこととなるでしょう。そんななか、天然資源の大半を輸入に頼る日本は価格上昇の影響をモロに受けることとなり、家計消費をはじめとして経済活動全般が停滞する恐れがあります 。
何より、日本には固有の構造的問題が潜んでいると思われている点が第4のリスクです。
世界の著名なエコノミストは、これまでにも誰もが口を揃えて日本の構造問題を指摘しています。総じて言えば、いまだ日本は「鎖国状態」と映っているようで…戦後長らく、幾度も指摘されている数々の事柄が何十年経っても一つとして解決していない…。現下においても福田政権下において再び「バラマキ」が復活し、族議員が復権している状況をグローバル投資家は強烈に嫌気しています。
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