<ドル/円>
これまでに本欄で幾度も触れているように、大きな流れはドル安・円高と見ていいのだろうと思います。07年6月高値=124.12円が5年サイクル高値であるとすれば、今後は2009年末〜2010年初頭まで基本的にはサイクル安値に向かうものと考えていいでしょう。
なお、ドル/円相場には8〜9ヶ月のマイナーサイクルも確認されており、今回の8〜9ヶ月サイクルは07年11月安値=107.19円を起点にしているものと考えられます。このサイクルは08年7〜8月を終点とする模様ですが、既に07年12月高値=114.64円は「サイクル高値」となった可能性が高まっています。だからといって、今後ひたすらにサイクル安値に向かって下げ続けるというのではなく、3〜4月ごろまでにサイクル高値を超えない範囲で一定のリバウンドがあってもいいのではないかと思われます。
07年6月高値(124.12円)とその後の安値(111.57円)および戻り高値(117.91円)、ならびに07年10月高値(117.91円)とその後の安値(107.19円)および戻り高値(114.64円)を基に当面の下目メドを予測すると105.40円〜103.90円あたりで強いサポートが機能するものと思われ、実際には08年1月23日の安値=104.95円で当面は底入れしたと見ることもできます。
2月の半ば頃、一目均衡表の遅行スパンが日々線を上抜けるような動きが見られるものと思われますが、そうなった場合は基準線や雲の下限が降りてくる水準=110円程度まで(2月20日前後)の戻りはあると考えていいのではないでしょうか。
<ユーロ/ドル>
現在、07年1月安値=1.2858ドルを起点とする「16ヶ月サイクル」が進行しており、07年11月高値=1.4966ドルがサイクル高値となった可能性が高まっています。いずれにしても、1.5000ドルは極めて強いレジスタンスと考えるべきでしょう。
このサイクルの終点は4月ごろと見られ、現在はサイクル安値に向かう下げ過程にあると考えると、08年1月高値=1.4919ドルは前年11月高値とダブル・トップを形成したものと想像することもできます。そうであった場合、ネックラインである07年12月安値=1.4309ドルがどうしても意識されることとなるでしょう。ネックラインを下抜けた場合は、1.4000ドル程度まで下げる可能性があるでしょう。
<ユーロ/円>
07年9月半ばから形成されていたダブル・トップのネックライン(=158.68円)を1月半ばに下抜け。以降は、このネックライン水準がレジスタンスとして機能している模様です。08年1月22日に152.09円の安値をつけて以降は戻り基調にありますが、2月半ばぐらいまでには転換点が訪れる見通し。反転後は、07年8月の安値=149.23円を意識した展開となるものと見られます。
<ポンド/円>
チャートを見れば明らかなように、07年7月高値=251.07円を中心とした「ヘッドアンドショルダーズトップ」を形成し、08年に入って明確にネックラインを下抜けてきています。1月23日安値=204.57円でとりあえず反発したのは、一目均衡表の基本数値である129日を07年7月高値から経過したから(同時に、対等数値である55日の終点が訪れています)。今回の戻りは直近の転換点から長くても42日〜55日後までとなり、その後は再び下向きに転じる可能性。セオリーどおりなら、07年7月高値からネックラインまでの値幅をネックラインから差し引いた水準=190円程度までの下値は見ておく必要があるのではないでしょうか。
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