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本稿執筆は11月のFOMC前日。よって非常に先行きが見通しづらいが、前回のFOMCでFRBが追加の金融緩和バイアスに強く踏み込んで以来、1ヶ月余りの間、長らくドル売りムードが市場を支配し続けてきただけに、いささかドルの売られ過ぎ感が強まってきているのも事実と言える。
前回の本欄でも示したように、当初は「国債の買入額が1兆ドル規模に上る」との観測がなされ、後に「2兆ドルに及ぶ可能性もある」との見方が示されたこともあった。この間に、相当程度踏み込んだ量的金融緩和策が打ち出されるとの見通しを織り込む格好でドルは全面安となり、ユーロ/ドルは一時的にも1.410ドル台まで上昇し、ドル/円は80.25ドル前後までの下落を見た。
結果、よほど大胆な策が打ち出されない限り、FOMCの決定内容は市場の予想・期待に及ばず、FOMCの前後においてドル売り材料は出尽くし、一旦はドル売りポジションを解消する(=ドルを買い戻す)動きが見られるようになるとの見方を示す向きが少なくない。
もちろん、あの(手腕巧みな)FRBのことであるから、市場に過度な楽観や失望を抱かせるような持っていき方はせず、良い意味で曖昧に「毎月1000億ドル程度の国債買入を、必要に応じて数カ月間に渡って実施して行く」といったような表現を用いる可能性が高く、そうなると今度は次回以降のFOMCの行方を模様眺めするという段階に入ることとなるわけだが…。
このところ溜まりに溜まったドル売りポジションの厚みを考えると、模様眺めというのはイコール「一旦はポジション解消」ということになるのではなかろうか。
2日の米中間選挙では野党共和党が勢力を伸ばすことがほぼ確実と見られており、これは長い目でドルの強材料と考えることができそう。また、11月はヘッジファンドの決算に伴ってドル売りポジションの解消が進む可能性が高いと見る向きもある。
また、テクニカル分析の観点では、ドル円の過去の価格推移に認められる「9ヶ月サイクル」のパターンが繰り返すことを前提に「そろそろサイクル・ボトムを付けに行くタイミング」とする見方もある。なお、下のチャートにも見られるとおり、前回のサイクル・ボトムは昨年11月27日安値である。
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