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![田嶋智太郎の一歩先行くFX](/image/t_coltop59.jpg)
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足下で進んでいるドルの買い戻しは、基本的に年末から年明け以降しばらくは続くものと見られる。
その一因として考えられるのは、目下のところ好調が伝えられる米年末商戦。米小売会社が相当な値引き合戦を前倒しで繰り広げていることを考えれば好調なのも当然だが、この「序盤好調」が需要の先食いとなる可能性は高いものと見られ、最終的には尻つぼみとなるものと考えていいだろう。
とはいえ、商戦のスタート・ダッシュを図るために比較的短期の雇用は増えている模様であり、11月分と12月分の米雇用統計は多少なり上ぶれする可能性がある。逆に言えば、2月初旬に発表される1月分以降は反動減となる可能性があり、当面のドル買い戻し材料は徐々に乏しくなって行くだろう。
ユーロ/ドルの行方については、目先、1.300ドル割れを回避できるかどうかが焦点となりそう。同水準を割り込むと、ユーロ売りに一段の安心感が生まれ、当面の下値のメドがつきにくくなる。
ただ、依然として米国経済の先行きに暗雲が漂っていることも事実で、前述したように年末商戦の好調に伴うドルの買い戻しが一巡し、米雇用情勢が再び悪化の方向に向かうとするならば、いずれQE3の可能性が取りざたされるようにもなり、あらためてドルが売られやすくなるものと見られる。
その意味では、前回の本欄でも述べたとおり、目下のユーロ/ドル調整が一巡した後は、再び一定の戻りを見ることになるものと思われる。
なお、いましばらくは対円でもドルの買い戻しが続くものと見られる。
下のチャートにも見られるとおり、ドル/円は11月1日に80.25円の安値をつけて反発し、11月下旬には一目均衡表の日足「雲」上限を上抜けて、いわゆる「三役好転」の強気ムードを高めている。
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![ドル/円(日足)1年](/image/tajima_98.jpg) |
すでに上抜けた89日線と上方に控える200日線が下向きであることと、大きな流れは依然としてドル安であることを考え併せると、戻りは自ずと限られるものと思われるが、年末から年明けにかけて9月17日高値=85.93円、あるいは5月5日高値から11月1日安値までの下げ幅に対する38.2%戻し=85.88円あたりを試す展開となることはあろう。
QE2の実施が決定したばかりで、いましばらく「追加の追加策」を取り沙汰するのは時期尚早であろう。しかしながら、米国経済がデフレに陥るのを何としても回避したいFRBは、いずれ(来春あたり?)ダメ押しの策を打ち出してくるものと個人的には考える。
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![田嶋智太郎氏プロフィール](/image/tajima_profile.gif) |
1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。 |
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。 |
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