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実は、過去のドル/円の価格推移には大よそ80週ごとに高値をつける「80週高値サイクル」が認められています。
このサイクルに基づいて考えると、前回の高値が07年の6月22日ですから、その80週後ということで今年(08年)の年末から年明けあたりのタイミングと想定することができます。
仮に、その時期にドル/円が高値を取りに行くとして、そうなればドル/円との強い連動性が認められる日経平均株価も年末から年明けにかけて上昇トレンドを辿るということになるのでしょうか?
ここで、あらためて下の日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。
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3月17日安値から6月6日高値までが、エリオットは動理論で言うインターミディエイト級(1)波とした場合、6月高値から7月16日安値までの下げがインターミディエイト級(2)波ということになり、この(2)波は(1)波の3分の2押しの水準で切り返しています。
7月16日安値を起点として、すでに現在はインターミディエイト級(3)波が始まっているものと見られ、(3)の目標値は7月16日安値に(1)波と等倍、あるいは(1)の1.618倍を足した値ということになり、計算すると1万5581円〜1万7379円ということになります。
目先は一目均衡表の「雲」に上値を押さえられる格好となっていますが、この雲を上抜けてくると200日線も横這いから上向きに転じてくることが見込まれ、その後はしばらく強気相場が展開する可能性があります。もちろん、日経平均株価が中期的な次の高値を取りに行くのは、ドル/円と同じく年末から年明けあたりということになるでしょう。
日本経済が4−6月期に「景気後退期入り」したと一部で見られているなか「やけに強気なことを言うなあ」と思われるかもしれませんが…。テクニカル的な見地からの見通しについても押さえておいたうえで、今後の行方を見守っていただきたいと思います。
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1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。 |
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。 |
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