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それでは、最も代表的な通貨ペアであるユーロ/ドルの先行きは、どのように見通せばよいのでしょう?
以下は、過去3年のユーロ/ドルの週足チャートです。 |
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一見するとわかるように、ユーロ/ドルは08年4月22日の高値=1.6017ドルと同年7月15日の高値=1.6037ドルをもって「ダブルトップ」のフォーメーションを形成したように思われます。
そのネックラインは、チャート上に描画した横棒の水準=1.5280ドル近辺(≒08年5月11日安値=1.5282ドル)ということになり、08年8月4日の週に同水準を一気に下抜けたことで、ダブルトップ・フォーメーションは見事に(?)完成したものと考えることができます。
加えて、08年8月4日の週には、2週続けて20週移動平均線(20週線)を終値で下抜けたうえ、40週移動平均線(40週線)までをも下抜けるに至っています。40週線を下抜けたのは06年3月以来のことです。さらに、ここにきて20週線は下向きに転じ、40週線までもが下向きに転じようとしています。
これらのことを総合すると、ダブルトップのネックライン下抜けで当面は調整局面との見方は一段と強くなります。
それでは、当面のユーロ/ドルの下値メドは?
まずは、ダブルトップの「トップからネックラインまでの値幅」と同じだけ、ネックラインから下方にある水準をメドとするのがセオリー。
計算すると…1.5280ドル−(1.6037ドル−1.5280ドル)=1.4530ドルとなり、おおよそ1.46ドルから1.45ドルあたりが当面の下値メドということになるでしょうか。
とはいうものの、ユーロ/ドルの200日移動平均線はいまだに上向きで推移しており、有名なグランビルの法則に基づいて考えれば「移動平均線に向かって(一時的に)上げることがある」という見方となり、この一時的な上昇は値幅の大きなものになることがあるので「買い」とされています。仮に、そうなった場合にはユーロに対してドルが売られることとなるため、ドル/円の上値も押さえられがちになるということは念頭に置いておきたいものです。
ちなみに、足元では1.49ドルを挟んでユーロ/ドルはもみ合う格好となっており、そうした状況を横目で睨みながら、8月13日に一時、161円台前半まで値下がりしたユーロ/円は163円台半ばまで急激に戻しています。
こうした状況を見計らいながら、短期的に「ユーロ/円のロングでひと回転」…などというのも、FXの醍醐味ですよね。
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1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。 |
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。 |
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