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もちろん、このところユーロ/ドルとは「ニワトリとタマゴ」の関係にある原油先物価格の調整が、ユーロ売り・ドル買いの動きに影響しているとの見方も十分に説得力を持つものと考えていいでしょう。はてさて、それでは今後の原油先物価格はどのように推移するものと考えればいいのでしょう…。
周知のとおり、原油先物価格は7月11日に147ドル台の史上最高値をつけ、それ以降は一気に下落基調に転じました。8月15日には一時的にも111ドル台の安値をつけ、高値から20%以上の下落を見たことで「当面は弱気相場入り」との見方が市場関係者のコンセンサスとなっています。以下のチャートを参考に、テクニカル的な観点から当面の下値メドを予測すると…。 |
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07年1月安値=49.40ドルから08年7月高値=147.27ドルまでの上げ幅に対して…38.2%押しで110ドル前後、 50.0%押しで98ドル前後と見ることができます。
当面は、38.2%押しの水準であり、かつまた08年5月の安値である110ドルあたり(チャート上、点線の水準)が意識される展開となりそうですが、8月15日に111ドル台前半まで下押ししたことで、目先はリバウンドが生じる可能性が高まっています。実際に、8月21日には再び120ドル台に乗せる場面もあり、目先的には125ドル〜130ドルあたりまでのリバウンドもあり得ることでしょう。
とはいえ、基本的には年内から年明けあたりにかけて弱気相場が続きそう…。
米商品先物取引委員会(CFTC)が、米議会に突き上げられて商品先物取引の監視・規制を強化する方針を打ち出したことや、米連邦取引委員会(FTC)が石油産業による相場操縦を禁じるための規制案を公開したことなどを考え合わせると、さしもの投資ファンドなども当面は易々と上げ潮に乗ることを憚るものと思われます。
目先のリバウンドが一巡すれば、数ヶ月タームで50%押しの水準を試すこともあり得るものと思われ、場合によっては年内にも100ドル割れとなる可能性があります。そうなれば、ユーロ/ドルも年内は調整色の強い展開を続けることが見込まれ、ひと頃よりも原油価格が落ち着くことで他の通貨に対してもドルが買われやすい状態は続くものと見込むことができます。
もちろん、ドル/円に関しても年内は強含みの展開が続く!?
なお、当面のドル/円の上値メドについては前々回の本欄をご参照ください。 |
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1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。 |
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。 |
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