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前回の本欄で指摘したとおり、ユーロ/ドルは12月11日に10月30日の高値=1.3295ドルを上抜け、一段の上値を試す展開となっている。下のチャートに見るように、12月上旬には「基準線」と「転換線」が横向きになった後、転換線が基準線を上抜けて、その後、双方の線が上向きとなった。これは最初の買いシグナル。
日々線が一目均衡表の「雲」の下限を上抜けて(同時に遅行スパンが日々線を上抜けて)からは、一気に「雲」の上限に向けて上昇。本稿執筆時点においては、7月高値と9月高値を結んだレジスタンス・ラインのブレイクに挑んでおり、ここで明確にブレイクすると、これも買いシグナルとなろう。まさにセオリーどおりの動きとなっており、次なる上値のメドは当然のことながら「雲」の上限水準=1.3595ドルということになる。仮に、この「雲」の上限を上抜けた場合、最も強い買いシグナルである「三役好転」と相成り、その後は上値余地が一段と拡がるものと一般には解されるが、果たしてどうなることか…。
なお、リバウンド局面入りが明らかとなった場合の上値メドは、まず7月高値=1.6037ドルから10月安値=1.232ドルまでの下げ幅の38.2%戻し=1.375ドルとなり、10月14日の高値に迫る。次に、50%戻し=1.418ドル、61.8%戻し=1.462ドルということになる。
ちなみに、エリオット波動理論に基づく『修正波』には、一般に「フラット」、「ジグザグ」、「トライアングル」の大きく3つのパターンがあると言われる。今回のユーロ/ドルの動きは、いまのところジグザグのパターンになるものと思われ、この場合、(B)波の天井は(A)波の始点までは届かず、(C)波のボトムは(A)波のボトムを下抜けることとなる。なお、ジグザグ修正のなかで(C)波の長さは(A)波の長さと同じになることが多いとされている。
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いまだ(B)波が明確に確認されているわけではないが、仮に(B)波に入ったとして、どこかで(A)波の始点に届かない範囲で天井をつけて次に(C)波に入った場合、そのタイミングはユーロ/ドルの過去の推移に認められる「4年サイクル」から考えて、09年の秋口あたりになるものと見られる。
仮にそうなった場合、少なくとも09年の前半は(ユーロ/ドルと正の相関が強い)NY原油やNY金の先物価格も上値を押さえられる展開が続き、その一方で(原油先物や金先物と逆の相関が強い)ドルは基本的に多くの通貨に対して底堅い展開を続けるものと見ることができるようになる。
もちろん、上記は09年前半を中期的に見通したものである。少し話を戻せば、目先はユーロ/ドルが(B)波入りする可能性があり、そうなるとNY原油やNY金の先物価格も少々強含みとなる可能性がある。実際、足元で原油や金の先物価格は、ひと頃の安値から少し値を戻す動きを見せている。
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