とはいえ、現段階においては「いまだドル/円の戻り相場は基本的に終わっていない」と考えることができる。
上のチャートをあらためて見ると、長らく下降し続けてきた89日移動平均線が横向きから上向きに転じつつあるなかで、下から上昇してきた21日移動平均線が89日移動平均線を突き抜けようとしているのがわかる。つまり、ゴールデンクロスの示現が確実な状況となっているのだ。
その意味からも、昨年12月17日安値ならびに今年1月21日安値からの「戻り相場」は、いましばらく続くものと基本的には考えることができよう。仮に、そうであった場合には、前述の上値メドを順次試すような展開になるものと思われる。
以下に、筆者が2月初旬以降、実際にドル/円を売買した嘘偽りない履歴を記しておく。
(1)2月11日 買い(新規) 90.30円 ⇒ 2月13日 売り(決済) 91.40円
(2)2月18日 買い(新規) 93.17円 ⇒ 2月19日 売り(決済) 94.35円
(3)2月24日 買い(新規) 95.14円 ⇒ 2月24日 売り(決済) 95.84円
(4)2月24日 買い(新規) 96.11円 ⇒ 2月25日 売り(決済) 97.15円
(5)2月27日 売り(新規) 97.83円 ⇒ 2月27日 買い(決済) 97.15円
(6)3月02日 売り(新規) 97.65円 ⇒ 3月02日 買い(決済) 97.05円
結果、6連勝となった。
ちなみに、2月11日に「ロング」でエントリーしたのは、一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜けたから。
また、2月27日から「ショート」でエントリーしているのは、前述のとおり、50%戻りの水準に達したことと、21日&89日移動平均線とのプラスかい離率がかつてない水準にまで高まったからである。
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