5月8日には、長めの陽線を描きながら200日移動平均線をブレイク。同時に、遅行スパンが日々線と「雲」の上限をともに上抜け、もともと示現していた「三役好転」とも相俟って大いに強気ムードが高まっている。
5月13日の高値=1.3721ドルは3月19日の高値と顔合わせする格好となり、その後は上げ渋っているものの、今後、3月19日の高値を上抜ける可能性は十分にある。上抜けた場合の当面の上値メドは、3月4日安値から3月19日高値までの上げ幅を4月22日安値に加算する「N計算値」で1.41ドルとなる。
もちろん、13日に高値を天井として今後は下降トレンドに転じる可能性もあり、その場合はダブル・トップを形成するかどうかが焦点となってくる。とにもかくにも、目先は3月19日の高値をブレイクするかどうかに注目しておきたい。
一方で、ドル/円は5月7日に99円台後半までの戻りを試したものの、100円の大台を突破することなく、その後は少々急激な下落に転じた。現在は、下のチャートに見るように4月6日と5月7日の高値を結ぶラインをレジスタンスとする下降チャネル内の動きとなっており、13日には4月28日の安値を下抜ける動きとなった。同時に、終値で89日線をも下抜けており、一目均衡表(日足)の「雲」の下限と下降チャネルの下限近辺に迫っている。
いまだ89日線は上向きであり、基本的にはチャネル下限近辺で下げ止まるものと思われるが、同レベルを下方ブレイクした場合には、まず3月19日の安値=93.54円を試す展開になるものと考えざるを得ない。
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