そうなると、やはりユーロ/ドルもしばしの調整を余儀なくされることとなるわけで、下のチャートにも見られるように、07年6月高値を起点とする(A)―(B)―(C)の修正波は、6月3日高値=1.4337ドルをもって(B)波が終了し、すでに足元では(C)波がスタートしていると考えることができそうだ。
前回の本欄でも述べたが、(B)波のユーロ高局面が終了したとの感触は、チャート上の赤線で示したレベル=1.38ドルを明確に下抜けると強まるものと見られる。6月16日には一瞬、1.3747ドルの安値をつける場面もあったが、ほどなく1.38ドル超のレベルを回復し、いまだユード高局面が終了した=6月3日高値が(C)波の起点となったとの感触はつかめていない。
ちなみに、そろそろ日々線を下抜けるのではないかと思われていた遅行スパンは、ここもと(7月1日現在)芸術的なまでに日々線の下抜けを免れている。今後も、次に日々線と交錯する場面は見逃せないものと言えよう。
仮に今後、1.38ドルを明確に下抜けた場合は、中期的に4月22日安値=1.2886ドル、3月4日安値=1.2453ドル、昨年10月28日安値=1.2326ドルを順に試す動きになるものと思われる 。
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