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ついに、ドル/円が長らく形成していた「三角保ち合い」を下放れた。
下の日足チャートに見るように、3月19日安値と5月22日安値を結ぶサポートラインを7月8日に下抜けたことで、保ち合い下放れが確認されたと同時に、見方によっては「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ」のフォーメーションが完成したと捉えることもできる。また、一目均衡表の遅行スパンも明確に日々線を下抜ける格好となった。

そして、現在はチャート上に示した4月6日以降の高値を結ぶレジスタンスラインと、それに平行するアウトラインによって形成された「下降チャネル」の中での上げ下げに終始しているものと見られる。7月8日、10日、13日の安値は、いずれもチャネル下限近辺にあり、そのあたりで下げ止まって下ヒゲを伸ばしている様子を見ると、市場ではチャネル下限を相当に意識していることが見てとれる。もちろん、21日線や89日線に対する下方かい離が相当に広がったことで自律反発したという部分もあろう。

いずれにしても、ついに89日線が下向きに転じたという事実は重い。今後、21日線とともにそのレベルを下げてくるわけであるから、いずれ下方かい離は縮小から解消に向かう可能性が高い。その意味で、チャネル下限からの反発もそれほど強いものではないと見た方がよさそうだ。



なお、今回の三角保ち合い下放れによって、結局のところ「1月21日安値(=87.10円)からのリバウンド局面は4月6日高値(=101.44円)で終了した」との見方が有効となる可能性が高まってきた。
この可能性を否定するには、少なくともチャネル上限のレジスタンスを上抜ける必要があるが、現段階でそれに期待するのは少々難しい。よって、当面はチャネル下限に支持されながらも基本的にはジリ安の展開が続くものと見られる

それでも、前回の本欄で述べたとおり、米国をはじめとする世界の経済は、いましばらく「凪(なぎ)」の状態が続くものと思われるため、目先的にはそう極端な円高となることもなかろう。今後、チャネル下限を下抜ける可能性は否定できないが、それでも当面の下値メドは1月安値から4月高値までの上げ幅の76.4%押し=90.50円前後になるものと見られ、ドル/円ショートで深追いするのは些か考えモノではないかと思われる。

ちなみに、執筆時の米長期金利は3.5%を下回っており、ひと頃の「行き過ぎた」金利上昇は沈静化した模様。お分かりの通り、現状は「米金利低下=ドル売り材料」などという単純な図式で語れるものではない。


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