TOKYO IPO スマホ版はこちら
TOKYO IPOTOKYO IPOは新規上場企業の情報を個人投資家に提供します。
Tokyo IPO Contents Menu
メルマガ登録
IPO最新情報や今話題の様々な金融商品をタイムリーにご紹介するほか、資産運用フェア、IRセミナーのご案内など情報満載でお届けしています!
東京IPOメルマガ登録
トピックス
FX(外国為替証拠金取引)ってなに?
知らないと損しちゃう!企業の開示情報
田嶋智太郎の一歩先行くFX
もちろん、当時は日本だけが不況をやっていたわけで、米欧の姿勢も円安に対して寛容であった。その点、いまは米欧に余裕がなく、どちらかと言えばドル安容認で難局を乗り切ろうと考えているフシさえある。少し乱暴に言えば「米国を取るか、日本を取るか」の二者択一において、米国を取るしかないといった状況であり、日米欧の協調介入と言っても、いまのところは現実味に乏しいと考えざるを得ない。

だからと言って、日本の財務省が単独で為替介入したところで、その効果は知れており…結局は、良くも悪くも日銀頼みしかないのである。

本来であれば、本欄ではより具体的かつテクニカルな視点から、今後の外国為替相場を占うべきところであろうが、現状は日本の政府・日銀による対応次第という要素が何より大きいと思われるため、その点に紙幅を割いていることをご容赦いただきたい。

それでも、あえて現在のドル/円の「位置」を確認しておくと、下のチャートのとおり。


4月から形成されている下降チャネルに注目すれば、執筆時の水準はチャネル下限にあり、下段の21日移動平均線かい離率を見ても、過去1年のなかでは異例とも言える下方かい離の水準にある。200日移動平均線も横向きになってきており、市場価格との下方かい離も広がっている。

ここで日銀が米欧の中央銀行並みに「普通」の対応をすれば、本来、目先の反発が見られてもおかしくないところと言えよう。よって、ここはドル円の行方も二者択一であり、一つは日本の政府・日銀があるべき対応をとることによって、11月27日の安値を底に当面の戻り相場に転じる…。その場合は、チャネル上限や200日移動平均線の水準あたりまでの意外高が見られる可能性もある。

いま一つは、いまある市場の期待や警戒が裏切られて、ドル/円は85円の心理的節目を明確に下抜けて、そこに至るまでスカスカの状態である95年の安値=79.75円を試す展開となる。

果てさて、どちらに転ぶのか?とにかく、日本政府・日銀の出方に注目するしかなさそうだ。
[PR] お金に不自由しない生活を送ってみたいと思いませんか?
[PR] 1万円からのFX取引は、伊藤忠グループ・FXプライム

バックナンバー
2009年11月 財務悪化懸念の円売りは短命?
2009年10月 ドル売り・円買い材料は山積だが…
2009年9月 リスク資金の流れは転換点を迎えたのか!?
2009年8月 vol.2 今秋から年末は日米ともに2番底を窺う?
2009年8月 vol.1 8月の米FOMCに向けて、米長期金利の動きが気になる・・・

田嶋智太郎氏プロフィール
1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。
田嶋智太郎氏

Copyright © 1999-2009 Tokyo IPO. All Rights Reserved.