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ユーロ/ドルに対する下げ圧力が強まれば、やはりユーロ/円に対しても一定の下げ圧力がかかることとなるわけだが、これはドル/円との兼ね合いで見て行く必要がある。仮に、ドル/円が上げ基調を継続するような展開となった場合には、ユーロドルの下げの「程度」とドル/円の上げの「程度」によることとなり、前者の程度の方が後者の程度よりも強ければ、ユーロ/円は緩やかに下げ基調を続けることとなる。
09年1月安値から同年6月高値までの上げ幅に対する61.8%押しの水準は122.45円となり、執筆時において既に同水準を下抜けている。次の76.4%押しは118.48円であり、これが当面の下値メドということになりそうだ。
肝心のドル/円は、下のチャートにも見られるように、いまだ昨年4月に高値をつけて以来、長らく形成され続けている「下降チャネル」の中での動きに終始している。
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チャネル上限と200日移動平均線はほぼ同水準にあり、やはり当面の焦点は、これらのレジスタンスをブレイクできるかどうかという一点に尽きるだろう。
2月19日には、その前日に一目均衡表の「三役好転」が示現し、一時的にもレジスタンス・ブレイクに挑戦するかに見られたが…結局はあえなく押し戻され、三役好転のシグナルはダマシのような格好となった。2月25日には一時的にも89円を割り込む動きを見せ、2月4日の安値に迫ることとなったが、今後もこの安値を下回らない限りは再びレジスタンスブレイクに挑戦するということになろう。
ドル/円の戻り基調に水を差しているのは、一つに対ユーロでのドル買いが一時休止の状態にあることと関わりがあるものと見られ、前述したようにユーロ/ドルがデッドクロスを迎えた後に一段の下げ余地を探る展開となれば、また再びドル/円の上げにも弾みがついてくるものと思われる。
気が早いかもしれないが、レジスタンス・ブレイクした暁には、久方ぶりに中期トレンドが上向きに転換することとなり、最終的には下降チャネル形成の起点となった09年4月高値=101.45円を試すこととなろう。その前段階では、この高値から昨年11月安値までの下げに対する61.8%戻し=95.10円が当面の上値メドと見られる。
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1964年東京都生まれ。 慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、引いては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。 週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。 |
自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。 テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータ、フジテレビ「めざましテレビ」、「ほんまでっかニュース」の経済ご意見番などを務める。 |
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