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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願います。日本は大雪に見舞われている地方も多いようですが、北米も寒さが厳しい毎日が続いていおり、今日は零下のシカゴを凍えながら歩きました。
さて、この大雪で、年末年始の米国内の移動は飛行機のダイヤの大幅な乱れで、なかなか大変でした。空港で足止めを食いながらもスキーリゾートで休暇を過ごした友人によると、ゲレンデは結構な混雑だったようで、景気の回復をやや実感できる状況になっているとのことでした。
マーケットは、金曜日に雇用統計の発表を控えているものの、NYダウは堅調に推移して今日の終値は11,691.20ドルと、11,500を大きく越えた水準で取引を終えました。
さて、昨年同様、年の初めに、今年一年アメリカはどのような年になるのか展望してみましょう。
まず、基本的には、「この景気回復基調は持続するだろう」ということです。
しかし、今日発表されたFOMC議事録でも、「雇用の最大化と価格安定の二つの使命達成に向けた進展は遅く失望すべき状況」とされており、雇用状況の改善がなかなか目標の水準に達しないことに不満を表明しています。しかし、いわゆるQE2といわれる大規模な金融緩和措置のおかげで、米国経済が大きく腰折れするリスクは小さくなっています。
去年と同じく、いろはかるた風にプラスマイナスの要点をまとめると、まずマイナス材料は以下の2枚。
(い)「いつまでも長期化しそうな失業問題」
(ろ)「ろくに回復しない、住宅市場」
一方、プラス材料は、一枚。
(は)「はっきりと打ち出された超緩和政策と包括的減税政策」
また、念頭に置くべき懸念材料、混乱要因は以下の2枚です。
(に)「にても食えぬ州、地方政府の財政問題」
(ほ)「ほんとうに先が見えない欧州問題」
今年の米国の手札としては、(は)の強みを出しているにもかかわらず、他の4枚もの不安材料やリスクが足を引っ張っているという状況です。そこで、見えてくる展望としては、
(へ)「へいそく感があり、回復のペースは遅い米国経済」、そして、
(と)「とつぜん、金利環境が悪化しないことが特に重要」
と、当面の中長期金利の上昇が収まることが、回復ペースの持続に必要だといえるでしょう。このように不安な材料が多く、回復のペースが遅いと、オバマ政権の足元はさらに揺らぐことになると思われます。
まずは、雇用統計の発表が気になるところです。
筆者ブログ「アメリカは今」 http://ameblo.jp/god-bless-market/
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米国駐在インベストメントバンカー Mayflower
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