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今回の東日本大震災によって被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
押し寄せる津波のビデオがニュースで流れた際は、あまりの衝撃に言葉を失いました。インターネットによって迅速に情報が流通する今、米国で流されるニュースが日本での情報と大きく異なることもなく、ほぼ同じ情報が共有されていると思います。
こちらでNHKを通して情報を入手する私と、ABC、CNBCやCNNなどで流れるニュースを見ている米人の情報には、重要な点において相違はなく、津波の悲惨な爪あとと原子力発電所の憂慮すべき現状についても、皆、良く理解してくれています。あえて言えば、原子力発電所の外壁が爆発し煙が空に上がっている瞬間のビデオは繰り返して流されており、おそらくパニックを起こさないように配慮している日本の放送とは構成が異なっていることが気になる程度です。
ことに、これを契機に、米国での原子力発電推進の是非をめぐる議論が再び活発化しています。かつてのスリーマイル島の原子力発電所事故が記憶のかなたとなっていたところが、「フクシマ」という施設名が有名となって、原子力推進の賛否をめぐって、対談などが賑やかになっており、この議論は当面、熱を帯びそうです。
今回の震災直後に気がついたこと、感銘を受けたこと、それは米国での「日本支援の声」です。
米国が早速支援を表明したことは日本でも報道されているとおりですが、草の根レベルでも、義捐金の募集などの動きが、早速、翌日から始まっています。震災発生直後から、私のメールボックスは、支援申し出のメッセージでいっぱいになりました。会社、取引先、そしてチャリティー団体などの友人など、義捐金を拠出できる体制を早く作ってくれとばかりに、あたたかい催促のメールばかりでした。
なかには、米国こそが、日本の真の友人であり、今、援助のための行動を起こさなくてどうするのだという、力強いメッセージもありました。
日本人としてやや自省気味に言うと、彼らは行動を起こすときにはとても早く、これに押される形で、私がコーディネートしている義捐金募集活動は、火曜日時点ですでに3つになっており、どのような形で、支援金を渡すべきかの検討に、併せて入っているところです。
この未曾有の危機を乗り越えていくためには、日米の連携をますます高めていく必要があります。基地問題などで、ぎくしゃくしがちだった日米関係を、ここでしっかりと再度かためていくことが、震災後の建て直しの鍵となることでしょう。
米国の草の根レベルでのあたたかい支援の声、この危機的状況でとてもありがたく、大事にしていくべきではないでしょうか。
筆者ブログ「アメリカは今」 http://ameblo.jp/god-bless-market/
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米国駐在インベストメントバンカー Mayflower
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