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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今朝の日本ニュースでは、山陰地方の雪景色を見ましたが、北米では、まだ厳寒の冬将軍には見舞われておらず、好天の正月を過ごしました。
年末年始はカレンダーどおりの仕事だったため、市内のショッピングモールで定点観測をするしか楽しみはありませんでした。私が見たところでは、ショッピングの熱気は盛り上がっていないように感じましたが全米小売業協会によれば年末商戦の売上高は前年比約3.8%の伸びとなるとの見込のようで、意外な感じがしています。おそらく、値引きによる売り上げ促進と、営業時間延長による売り上げ積み増しが奏功したのかも知れません。週末前は夜中の12時まで営業している百貨店がありましたので。
多少は下がったとはいえ、8.5%と高い失業率、さえない経済環境のまま迎えた米国の新年です。
年初来NYダウは堅調に推移し、現時点では、初日終値から52ドル上げた水準を維持していますが、いつまで持つのか心配です。
さて、12月半ばから出張でこのコラムをお休みしていましたので、今回は、去年の初回に書いた2011年の展望を振り返えりつつ、今年を展望してみたいと思います。
昨年の年初は、「景気回復基調は持続するだろう」と見た上で、前向き、後向き材料をカルタ風に、
(い)「いつまでも長期化しそうな失業問題」
(ろ)「ろくに回復しない、住宅市場」
(は)「はっきりと打ち出された超緩和政策と包括的減税政策」
(に)「にても食えぬ州、地方政府の財政問題」
(ほ)「ほんとうに先が見えない欧州問題」
そして、(は)の打ち手が他の4枚の不安材料やリスクに大きく足を引っ張っられるという状況を予測し、
(へ)「へいそく感があり、回復のペースは遅い米国経済」
(と)「とつぜん、金利環境が悪化しないことが特に重要」
と、予測していました。幸い、中長期金利上昇が景気を霍乱することはなく杞憂に終わったものの、地方政府の財政問題は大きな懸念で、全般的に、ほぼ見通しどおりの年だったといえます。
さて、今年の米国経済の展望としては、「景気は弱いながらも回復持続」と見ています。
そして、恒例のカルタの見立てとしては、
(い)「いつ息切れするか、弱い景気回復」
(ろ)「ろくに回復しない、消費者心理」
(は)「はっきりしない、政治の行方」
(に)「にっちも、さっちも行かない政府の財政問題」
(ほ)「ほんとうに先が見えない欧州問題」
ということで、前向きの札がなく、総合的な展望としては、
(へ)「へいそく感が続き、拡大する所得格差と悪化する社会環境」、そして、
(と)「とつぜん、緩和政策が調整されないことが特に重要」
というところでしょうか。
リーマンショック以降、PIMCOの「ニューノーマル」という見方が注目を集めましたが、結果的にその方向性の実像は見えないままです。
今年の展望につながりそうな決め手となるキャッチフレーズも今のところ聞かれず、なかなか、難しい年となりそうです。
筆者ブログ「アメリカは今」 http://ameblo.jp/god-bless-market/
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